人が動くということ

勤務時間中に人が動くという事は、正直、お金がかかります。

現在の世の中では、この当たり前の事が、軽視されている気がします。

何でも、安く。安くならいいですが、タダで済ませようとする…。

勤務中に人を動かすという事は、本来なら、そこに費用が発生します。

ここをコストだと思うと、コスト削減の為に、ロボット化やAI化が加速します。

また、通信販売に置き換わり、実店舗での販売が難しくなります。

通信販売は、商品を梱包状態のままで発送し、お客さんの手元に届きます。

実店舗は、商品を梱包から出し、キレイに並べ、そしてお客さんからの質問に応じて答え、購入時にはレジで生産します。お客さんが行き来出来る通路があり、お客さんが車を止める駐車スペースがあります。

通信販売と違い、実店舗は人が多く動いています。人だけではなく、店舗を運営する固定資産や電気代もかかります。

そこにかかる人の人件費等が商品の仕入れ額に加算されて商品の販売価格が決まります。

実店舗が通販と同じ価格で販売するという事は、そこに携わる人にただ働きをしろと言うことです。

よく考えれば当たり前にわかる事ですが、通信販売の方がこんなに安いのに、実店舗に対してこんなに高く売るのはサギじゃないかと言われる人が見えます。

私は、社員にただ働きを指示する事は、できません。

日々の業務、そして商品を安易に、値引きという選択肢はありません。

値引きどころか、付加価値をつけて、さらに値上げもしなければならないと考えています。

これが、正しいかどうかは、実はよく分かりません…。

商売をするのが、難しい時代だなと真剣に思います…。