感染性胃腸炎(ノロウィルス)

感染性胃腸炎が流行の兆しがあるそうです。

先週、私の子供も恐らく胃腸炎に感染しました。幼稚園児です。2日間、ずっと吐きっぱなしでした。小さな子供なのでかわいそうでした。胃腸炎というより、食中毒のような症状です。

吐くことにより、体の水分が奪われ脱水気味になります。そこで、水分をとるわけですが、とった直後にすぐ吐きもどします。

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さいわい大人は、免疫があるせいか?同じ空間にいても、小学生の長男も含めて、胃腸炎がうつることはありませんでした。

ノロウィルスには、ワクチンなどはなく、症状が、おさまるまでの対処療法しかないようです。すぐに治る病気ではありません。感染すると2〜3日は回復に時間がかかります。

小さなお子様がみえる方は注意が必要です。感染率が高いので、園や学校で、胃腸炎による休みが、出たら警戒が必要です。

 

ここで、ちょっと気になったノロウィルスの起源…。

昭和43年(1968年)に米国のオハイオ州ノーウォークという町の小学校で集団発生した急性胃腸炎の患者のふん便からウイルスが検出され、発見された土地の名前を冠してノーウォークウイルスと呼ばれました。
昭和47年(1972年)に電子顕微鏡下でその形態が明らかにされ、このウイルスがウイルスの中でも小さく、球形をしていたことから「小型球形ウイルス」の一種と考えられました。その後、非細菌性急性胃腸炎の患者からノーウォークウイルスに似た小型球形ウイルスが次々と発見されたため、一時的にノーウォークウイルスあるいはノーウォーク様ウイルス、あるいはこれらを総称して「小型球形ウイルス」と呼称していました。
ウイルスの遺伝子が詳しく調べられると、非細菌性急性胃腸炎をおこす「小型球形ウイルス」には2種類あることが分かりました。ほとんどが、ノーウォークウイルスまたはノーウォーク様ウイルスと呼ばれていたウイルスで、もう一つが札幌で発見されたサッポロウイルスまたはサッポロ様ウイルスでした。平成14年(2002年)8月、国際ウイルス分類委員会(ICTV)で、ノロウイルス属、サポウイルス属に分類することになったのです。