特殊清掃

先程、ニュースで特殊清掃について特集をしていました。

正直、そこまで、ひどい現場ではなく、テレビ向けにわざと散らかしたような感じでした。

実は、弊社も特殊清掃をしております。あまり、特殊清掃とか思った事はないのですが、テレビ等で報道されているより悲惨な現場がほとんどです。

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天井近くまで、ごみだらけの部屋とかは、ちょくちょくあります。

なぜなら、弊社は、おそらく愛知県下でも歴史の古いゴミ屋だからです。一宮市内でしか仕事をしておりませんが、昔から、特殊清掃と言われるレベルの案件も請け負ってきました。何故なら、昔は、弊社しか対応可能な窓口がなかったからです。

昔は、汚い現場等、誰もやってくれませんでした。しかし、今は、それを商売にして、営業をかけ、ありえない高額な金額で請け負う専門会社が増えてきました。

びっくりする事に、そういう会社は、亡くなった故人の方の亡くなられた悲惨な状況がわかる写真等を営業の為に掲載しています。

とても残念な事です。

普通に考えて、人の死を晒すような事はしてはいけません。それを営業用の写真に使う等…。

そういった会社は、短期的には成功しても、継続はしない気が私はします。

お金を得る為に、なんでもしていいわけではありません。

これはおかしいと思うような事を、仕事だからといってやってはいけません。

お金を得る為でも、道徳に反する事をしてはいけないのです。

困っている人がいるので、嫌な仕事でも、仕方なく請け負うのが自然な流れです。

自ら、金儲けの為に、人の死んだ現場を営業用の写真に使って集客し、特殊清掃を請け負う事は、どうかと思います。

亡くなられた人は、文句を言う事はできません。当たり前の事です。もし、化けて出てこれるなら、文句を言うと思います。人が亡くなった場所を晒すような事はしてはいけません。

と、私は思います。

私は特殊清掃は苦手です。今まで数え切れない程、携わらせていただきました。しかし、現場に入り、故人の方の亡くなられた状況等を考えると悲しくなります。

ごく稀にですが、故人の方の念が現場に残っている事があります。胸が締め付けられる悪寒がします。

私は、そういう現場を本来なら、社員にさせたくありません…。

自分が嫌だと思う仕事を社員にさせる社長ってどうですか?社員は道具ではありません。私、一人ではできない事を一緒に遂行してくれる仲間です。

人がやりたくない仕事をするのが、衛生社です。お金儲けではなく、困っている人の為に、衛生社として適正金額で特殊清掃をするのが、弊社というか、私のスタンスです。