最近、特に外構工事ですが、建築関係の業者様から下請をしてもらえないかとご相談があります。
仕事が忙しくなったからとかではなく、職人不足でしょう…。
職人不足の結果、何が起きたかというと、下請会社が仕事を選ぶ時代が到来します。
今まで、当たり前のように使っていた、下請業者から、突然仕事が断られるようになります。特に個人の職人は電話の着信拒否もします。
建築関係業者は、支払いも末日締の翌々月払いも多く、零細の下請けは、その月に使った材料代が払えなく嫌がります。
団塊の世代がだんだん現場から退き技術を持った職人が少なくなって来ています。個人の職人が多かった為、技術を継承する者も少ない事が原因です。
本当に技術のいる仕事は、すぐに継承できるものではありません。最低でも5年はかかります。今は何でも即戦力を求める時代ですが、すぐに戦力になるわけではありません。
継続して事業を行ってきた会社は、人材育成に力を入れます。人を育てる為には、教える人と教わる人がいるのは当たり前です。この教える人と教わる人の仕事量はひょっとしたら1人分の作業を遂行できないかも知れません。教えるのには、それくらい時間を費やすのです。
これは、目先を優先する企業にとってはコストがかかりすぎます。
中小企業においては、まさに、大きな問題です。
人が足らなくなり焦って社員を入れても、その社員が足らない穴埋めができるようになるには時間がかかります。即戦力を求めて、厳しく指導したりすると、今の若い方は辞めていきます。
中小企業は、会社に人が足らない状況になってからでは、手遅れなのです。
これからは、中小企業の大廃業時代がやってきます。経営者の後継者不足と言ってますが、これは違います。人手不足により社長も本来の社長としての仕事ができておらず、後継者を育てる時間もない事に起因しています。
中小企業は、これから生き残りをかけた人の取り合いが始まります。特に建築関係や工事関係は厳しくなる事が予想されます。
人口も少なくなりパイが少なくなるので、ちょうど良いのかも知れませんが…。
来年以降は、中部地方の景気は減速する見込みが高いので、建築関係者は今の好景気にこそ、仕事をする必要があり人手を確保したいんでしょうね。
ながながと記載しましたが、本題です。申し訳ありませんが、弊社は下請けはほとんどしません。誠に申し訳ありません。