ジップラインというと、上の写真のように、アクティビティで楽しむイメージがあります。
ジップラインとは、木と木の間に吊るしたワイヤーを滑車で移動する事を言います。
そんな、アクティビティのイメージと裏腹に、世界にはありえない光景があります。
中国のある集落では、大きな川に橋がかかっておらず、ジップラインを使って街まで行く必要があるそうです。
子どもを連れて危険だな?と思いますが、ボートで渡るよりも、安全らしいです。
お母さんは、2ヶ月に一度、川を渡り、薬を街に買いに行くそうです。
おそらくこの集落は、かなりの過疎地であり、ここにお金を費やし、橋を整備するという事はないのだと思います。住民は仕方なく、ジップラインを頼らざるを得ないのでしょう。
ジップラインを使って川を移動する集落、私としては、この集落の方々がどのような生活を送っているのか知りたいです。
日本においても、少子高齢化の為、何年かすると、限界集落というものが危惧されます。あまりに、人口が少なくなると、商売というのは成り立ちません。不効率で採算が合わなくなるからです。
下水道に関しても、同様に、これから少子高齢化を迎え、人口が減っていくと、維持管理も難しく、不効率な為、最近は新たな整備を見合わせる自治体が全国的に増えてきました。
浄化槽の出番です。
と、言いたいところですが、最近、少し過疎地域で見ると問題が置き始めております。
弊社と同業のバキュームカーを使う会社が過疎地においては、採算があわなく、廃業や撤退をされてしまう地域も残念ながら出てきてしまいました。
これは、バキュームカーの仕事に限らず、ガソリンスタンドであったり、飲食店であったり、コンビニであったり、床屋、服屋、薬局、医者等も同様に不採算であれば商売は成り立ちません。ひょっとしたら、警察、消防、役所の機能も単独行政では維持が困難になるかも知れません。
一宮市では、想像できませんが、日本の急激に人口が減っている過疎地では深刻に、これからの将来を危惧しているのではないでしょうか?
少し前に、ドローンを使って、離島に薬を運ぶ実証実験がありました。
クロネコヤマトは、ロボネコヤマトという、無人配達車の実証実験をしました。
今、実証実験が行われており、こんな物が果たして必要なのか?と思われるような物でも、将来の少子高齢化による過疎地域の生活を救う為には大切な事です。
その将来は、思ったより早く到来する気がします。
AI(人工知能)や、ロボットは人の雇用を奪うとも言われますが、この技術が将来の日本を救うのではないでしょうか?
極端な言い方をすると、もっとすごい将来には、バキュームカーが無人で走り、ロボットで汲み取りをする時代が来るかも知れません。
けど、内心は、なんか嫌な気もします…。引きこもりになりそうです…。
しかし、目下に迫る2040年問題、このまま行くと、高齢者の介護を補うためには、国民の5人に1人が介護関係の職につかなければ、高齢者の介護をカバーできないと言われております…。この国は、本当に、真剣にいろいろな事を考えなければならない時代を迎えようとしています。
子どもたちの明るい未来の為に、今の大人は、何をすべきなのでしょうかね。