昨日から、講習に参加しています。
講習に参加していて思うのですが、ガテン系の人が集まる講習は、休み時間になると一斉に携帯電話で仕事のやりとりが始まります。休み時間に席に戻れない人もパラパラ見えます。厳しい講師だと、失格で講習も無駄になる事があります。
携帯電話が便利な反面、携帯電話があることにより、24時間、仕事に束縛されます。
私は、仕事とプライベートの携帯を分けていないので、私も24時間、電話がなれば仕事をします。
ただ、ありがたい事に、私の場合は、代わりに対応できる影武者がいます。名前も1字違うだけの男。専務です。
電話に出れない時は、事前に専務に伝えておき、専務の携帯に転送されるようになっています。
私によく電話をかけてくる人も、転送時には、専務が出る事を知っている人も多くいます。
正直、私にしかできない仕事というのは、社長という責任だけであり、ほとんどの事は、専務で対応できます。専務も対応できる社員に仕事を割り振る事ができるからです。
話がそれましたが、携帯電話の転送サービスがあるおかげで、私は、携帯が出れなくても不安になる事はありません。
他の人を見てると、携帯というか?仕事に束縛されてるなと思います。営業マンの宿命かも知れませんが…。
組織を運営するうえで、避けなくてはならない事は、専門職を作らない事です。この人しかできない、代わりの人がいない。すると、組織は駄目になります。
不思議な事に、人は自分の仕事を他人に教えたくないというプライドがあります。仕事を奪われる気になるのかも知れません。そういう人は成長できません。時間を作る事ができないからです。現状の仕事をやる時間しかなく新たな仕事を作る時間がありません。自分の仕事をしているという責任感があるかも知れませんが、人を育てる事をしないという無責任な人だと私は思います。人を育てる能力がないのかも知れませんが…。
組織を拡大し成長させる為には、余裕が必要です。人が増えても、仕事ができなくては意味がありません。自分の仕事を教えて、新しい仕事にチャレンジする人財が必要なのです。
手っ取り早いのは、社長の私が、どんどん新しい事にチャレンジする事です。そして、社員に継承していく。社長が固定の事務仕事や既存業務の営業ばかりしていたら、会社としての大きな成長はないでしょう。社長の仕事は社員の雇用を守る事と、新しい仕事を作る事です。そして、失敗も認め、やらない事を決定する。社員に失敗の責任を負わすのではなく、自分が失敗しなければなりません。
将棋の王様のような位置で社長業をする人が多いのですが、将棋の王様は、まわりのコマが動いてくれないと自分が身動きできません。私はそういうのは性に合わないので、先頭を突っ走って行きたいです。将の器ではないのかも知れません。なぜ、こんな事ができるのか、専務を含めて、私が玉砕しても弊社は普通にまわって行くからです。
なぜ、こんな事を書いたかと言いますと、取引先が急にある事業から撤退する事になりました。その事業のトップとなる器の人がいなかったからです…。
組織を守る為には、常に後継する人を作って行かねばなりません。
じゃないと一生仕事に振り回されプライベートな時間もありません。ストレスで死んじゃいますよ…。