これは、もう確実に建設業界は衰退していきます。
とにかく、働き手が足りない…。
最近では、大型案件になるほど、入札も不調となっております。
金額の問題もありますが、とにかく、請け負った時の職人の確保ができないことが問題です。
細かい現場であれば、短期間で工事は終わるので職人の手配も楽ですが、大型案件になると、2年〜3年そこに仕事を集中させる必要があります。しかも、その中で、専門工種(基礎、鉄筋、とび、鉄骨、大工、建具、左官、電気、水道、衛生等)をうまく工程に当てはめて配置する必要があります。
昔なら、ゼネコンに言われて、下請け業者も首を立てにふってたところですが、先のわからない工程が狂う大きな仕事に対して、職人の確保がままならない為、現在は確実な工期で短期で終わる仕事に集中しており、単価は高いが工期があいまいなゼネコンの仕事は嫌われております。
よほど、注意してかからないと100億超えの案件は不調となる事がこれからは多くなります。ゼネコンとしては、取りたいんだと思いますが、職人が集まらなければ仕事はできません…。
だから、これからは、ゼネコンが潰れるような事もありますよ。なぜなら、自社に職人がいないからです。
同様に、監督だけのブローカー会社も、職人の手配が難しくなります。
生き残れるのは、職人同士のつかながりのある中堅から小規模建設業者じゃないでしょうか?
これからは、ゼネコンが衰退していきますが、逆に職人は、仕事を選べる時代になりそうです。
あえて、安い現場に頭をペコペコ下げてやりに行く必要がないのです。なぜなら、職人不足ですから…。
ちなみに、私は、下請け業者に対して、頭をペコペコ下げます。下請けがいなかったら、受注できないですからね。
さらに、弊社の場合は基本的には、自社施工の為、下請けを使うことは滅多にありません。常用の下請けでは無いため、無理を言って下請けに入ってもらう為、私は頭をペコペコ下げる訳です。
若い人には、キツい職人仕事はかなり敬遠されておりますが、将来的には、職人は稼げる仕事になりますよ。
が、たぶん、キツい仕事は敬遠される為、残念ながら、建設業界は衰退です…。