今、日本の製鉄会社がアメリカの製鉄会社の買収で大きな問題となっています。
雇用の面で言うと、買われようとしているアメリカの製鉄会社は、このままだと破綻…。日本の製鉄会社への売却で生き残りをかけております。
じゃ、売れば良いじゃないか?と、ほとんどの人が思っているんですが…。
頭の良い人は、これを許すわけにはいかないのです。
日本というか、大和、和の国が大きく変化したのは、大陸から製鉄と稲作が伝わってからです。縄文時代の事ですが…。
それまでは、銅を使い、狩猟と自然生えの食べれる食物を得る原始的な生活でした。
鉄と稲作が、日本を変えたのです。
日本は、塩分の含まれた海水に囲まれてる島国で、塩には困りません。
ですが、太古の昔、国力というのは、鉄と塩でした。
鉄は、さまざまな形あるものの近代化。そして、塩は、人が摂取しなければならない貴重な栄養素(栄養素というより、料理をより良くする味)です。
この鉄と塩が、国力なのです。
特に鉄は、平時では貴重な物質ではないのですが、戦、戦争となれば、武器や防具になる貴重な素材です。
だから、鉄は国力なのです。
武器や防具に限らず、経済の日本の屋台骨である自動車産業においても鉄は必須です。
そういう背景が分かっていれば、自国の製鉄所を他国の資本下に置くという事に対して、YESかNOか?
答えは簡単ですよ。NOに決まってます。
日本は、馬鹿なので、もともとは、大陸から来た製鉄技術ですが、自動車産業の中国市場での発展を狙い中国に進出し、結果として、中国に対して、真面目な日本人の製鉄技術はコピーされることになりました。
結果、中国で安く生産される鉄が、中国の製造業を強くし、製造業で世界を覇権する事になったのです…。
鉄は国力であるというのは、昔からの当たり前のことであり、アメリカが自国の製鉄所を日本の資本下に置くことはありません。というか、ありえません…。
さらに日本は敗戦国です。アメリカのプライドが敗戦国の日本に製鉄所を譲るような事はありえません…。
今の日本人は、残念なことに、こんな当たり前の事に、疑問を抱きません…。
残念ながら、進出した国に、乗っ取られるのです。
鉄から逸れますが、私がびっくりしたのは、亀田製菓です…。
既に、日本の会社と言うのも怪しいのです。
生産地も中国になりつつあり、最高責任者は日本人ではありません…。
これからの日本の企業は外に出るか?外から攻められる?そういう過渡期です。
そんな時に、大国であるアメリカの製鉄所の買収…。
自分の国の過去や未来を見据えると、誤った選択だと私は思います。
国力である鉄を、賢い国が日本に譲ってくれるような都合の良い話はありませんよ。