感謝の気もち

昨日は、愛知県労働局主催の働き方改革推進大会あいちに参加しました。

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少子高齢化社会がとても急激に進行し労働力人口が常に減少していく暗い未来しかない日本という現実がそこにはあります。

日本の経済成長は、この労働力人口の問題をクリアしなければなりません。

今、日本ができる事は、外国人の労働力の活用とAIの活用等により作業に人の手をかけず無人化していくことです。

昨年末から、新聞の経済欄や経済の課題は、人手不足という文字が目立ちます。

日本がどれくらいの時期から人手不足になるかという事は、人口分布や出生率等でとっくに分かっていた事です。日本の人口は現在は1年に30万人程減っています。この数字も年々大きくなりますが、今の30万という数字でも恐ろしい数です。一宮市の人口が30万代です。それだけの人が1年で日本から消えているわけです。

愛知県は、まだまだ人口が多く恵まれております。ただ、これは地方の人口減少が加速しており、そこに活気と雇用がなくなり、愛知県に若い方が流入しているだけです。都市部だけに人が集まります。この流れもいずれは人口減少の方が上回り愛知県も人口減少をし始めるのも時間の問題です。

これから、人手不足による廃業は増えます。大きな会社はAIやロボットによる無人化等に着手していく体力がありますが、中小企業には難しい問題です。

コンビニは、無人店舗が10年後くらいにはかなり増えると思います。無人化には初期の導入コストはかかりますが、サービス業で一番費用がかかる人件費をカットできます。そうなると利益が出るのは有人店舗ではなく、無人店舗です。飲食業にしても、券売機やタッチパネルを利用した注文に徐々に変わっていくと思います。

人口減少により、人が携わらなくてもできる仕事は、AIやロボットに変わっていきます。

20年後には、対面販売によるサービス業は皆無となっていると思います。

私が恐れているのは、あらゆる産業が無人化していくことにより、働いている人への感謝の気持ちが無くなる事です。相手の顔を見て料金を払う時は、ありがとうという感謝の気持ちがあります。自販機で物を買って自販機に向かってありがとうございますと言う人はおそらくいません。物を手にした時のありがとうという感謝の気持ちがこれからは伝える相手のない状況になっていきます。

日本人の良いところは、相手に対して、ありがとうという感謝の気持ちを伝える心です。あらゆる物に感謝する事が日本の心です。その日本の心が産業の無人化により希薄になるような気がしてなりません。

また、外国の方が労働者として増えてくると、新しい文化が発生し、そこに日本らしさという物が無くなっていく事も予想されます。

日本の人口が減少していくという事は、将来日本という国が消えるという事です。名前は日本であっても、過去からの日本らしさ日本人らしさが無くなっては、それは日本ではありません。

働き方改革も大切な事だと思いますが、私は、日本人が労働に対して感謝の気持ちを亡くさない改革を国にはすすめていただきたく思います。