その先

AFPによると、ロシアが建設した世界初の浮体式洋上原子力発電所「アカデミック・ロモノソフ」が完成しました。完成とは言っても、まだ稼働はしておりません。

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これから、曳航されて、目的地についた後、原子炉に核燃料を供給して、試験運転をするようです。

20万世帯分の電力がまかなえるそうです。浮体式洋上発電所は、人工の多い大きな都市で建造して、稼働させる目的地まで曳航できること、地震等の災害に強く、緊急時に冷却水を海水から簡易に使える事などがあります。火力発電と違いクリーンだと言うこともあります。

欠点は、海上からの送電線がいる事や、作業員の通勤でしょうか?

過疎地に配備するとの事です。今後、同様の海上浮体式原子力発電所を作るとの事です。

私が、ムムっと思うのは、果たして本来の使用目的が本当に過疎地への電力供給なのかです。

海底油田を含め、海洋資源の開拓には、大きな問題点があります。それは、海洋での電力確保です。海洋で大規模なプラントを作る為には、多くの電力が必要です。

海洋を自由に行き来できる原発があれば、海洋での開拓は一気に加速します。

おそらく、本来の目的は、ここじゃないでしょうか?

本来の目的を明かさずに事をすすめるというのは、ロシアっぽいかな?と思えます。

中国は、電力資源が乏しい国への輸出と海洋資源開拓用に浮体式原子力発電所を将来建造する予定だとの事。

日本も含め、多くの国がこの浮体式原子力発電所に注目しており、開発を急いでいます。世界各国が保有するのも時間の問題だけです。

実は、AFP通信では、世界初となっておりますが、アメリカが過去に、小型浮体式原発を稼働させています。米国陸軍は1967年に浮体式原子炉「スタージス号」MH-1Aを建造し、「スタージス号」MH-1Aは1968年から1975年にかけて、パナマ運河で電力を供給し、1977年に廃船となりました。

海上のそこら中に原発ができると、将来、本当にゴジラが出現しそう…。人の欲というのは、止まる事を知りません、地球の寿命って、あとどれくらいあるのでしょうか?