意思決定権のない不甲斐なさ…。

会社の業務に対して、社長というのは、絶大な意思決定権があります。お飾りの社長は別ですが…。

私は、物事をあまり悩まず、即断即決するタイプです。悩む時間が無駄なんです…。実は悩むという事は不安があるという事なのですが、その不安を払拭するパワーがなけれ問題を解決して前進できません。失敗したら、失敗を素直にさらけ出して、修正するしかないのです。

ただ、問題なのは、利害関係者の存在です。

利害関係者との結びつきが大きな場合は、勝手に動く訳には行きません。

自分はこうしたい。という思いがあっても、すべてが納得いくまで協議が必要です。

さらに言うなら、どこまで自分が正論を言っても、自分に意思決定権がない場合…。これが、とても辛い事です。

自分に意思決定権がない場合、その決定が不服である場合、残念ながら、唇を噛んでその決定をゴクリと飲み込む。または、利害関係者を敵に回して俺はヤランという意思決定をしなければなりません。

ただし、俺はヤランという事は、その組織から抜けなければならないという大きな決断なのです。

以前は、銀行の融資は、財務諸表による会社の債権の返済能力を判断基準としていました。個人で言うなら年収です。

しかし、これからは、事業性評価による審査に移行しつつあります。その会社の将来性に対して融資をする訳です。

会社の経営という事は、常に、将来を見据えて行って行かなければなりません。現在そして過去の成功にいつまでもしがみついていたり、浸っていては、気づいたときには茹で蛙となってしまいます。ぬるま湯に使っているうちは良いのですが、気づいた時には熱くなり、社会という釜から淘汰されます。

意思決定の判断基準は、現在ではなく、将来の姿形を意識しなければなりません。そして、自分の描く将来を強くイメージし引き寄せる必要があります。

何にしても、パワーがいるのです。