技術

昨日は、浄化槽を引き取りに、滋賀県まで、トラックを走らせました。

毎日、100基以上の浄化槽がこの工場から出荷されていきます。

大企業は、すごいですね。

前回までは、一気に、10基以上の浄化槽を陸送してましたが、保管場所の近くまで、フルサイズの大型が入れない事と、保管場所が他の資材で浄化槽を置くスペースがあまりないため、今回は、小さめな大型トラックで浄化槽を4基引き取りに行きました。

4トン車と、そこまで大きさは変わらないのですが、積めるトン数が多い為、大型免許が必要なトラックです。

今は、大型トラック、大型免許はかなりお金がかかるようです。普通免許で40万、中型が20万、大型が40万で合計100万円かかるそうです…。

ドライバー不足が問題なのに、こんなに高くちゃ、若い人がトラックドライバーになるのは、経済的に困難です…。

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話がいつものようにそれましたが、本題に入ります。

トラックに浄化槽を積んでいる上の写真を見て、何か感じますか?

私は、何も感じません。

結構、長い道のりだけど、楽しくて、お昼に食べた近江牛は美味しかったな…。とか、思う程度です。

浄化槽の固定方法なのですが、ロープなんです。トラックロープと言う、両端のアイ(i)(※両端が丸くループになっているロープ)※を使って、トラックと浄化槽を固縛します。

私にとっては、当たり前の事なんですが、こんなアナログなロープで固縛をする人は少ないようで、工場では、ロープワークが出来ることを褒められます…。(笑)

確かに、大型トラックでロープを使って荷物を積んでいる姿はあまり見ません。

今は、便利なラッシングベルトという、簡単な固縛用のベルトがあります。

なので、ロープを使う事が少ないのでしょうね。ロープを使える人が少なくなったとも言えます。

覚えれば簡単な事なんですが、実際にできる人が少なくなっています。

簡単に言うと、難しい技術の伝承よりも、簡便なやり方でできる方法を採用した結果です。

これから先、習得に時間のかかる技術は、廃れて行きます。教える人も少なくなり、教わろうという気持ちがある若い人が減っていくからです。

たかだか、ロープワークでも、物珍しがられるくらい、世の中は変化し、より楽な方法が生まれている訳です。

簡単な技術と言えど、伝承して行くのは、意外に大変な時代です。