この春、中小企業の賃上げ?が、話題となっております。
常に、赤字の零細企業ばかりの中小企業が賃上げを無計画にせざる得ない状況です。
背景には、労働力人口の減少による求人難です。
求人難で、人を確保する為には、賃上げするしかないのです。
その結果は…。おそらく倒産です。
中小企業の賃上げが騒がれていますが、ほとんどの中小企業で予定されている賃上げは、2〜3%です。
実はこれは、弊社で言うと、毎年行われている定期昇給と同じ%です。
と、言うことは、求人難となり人が来なくなるまでは、中小企業のほとんどが昇給がなかった…。と、言うことです。
上記は、さほど、私にとっては問題ありません。
読み替えて言うと、中小企業が全く成長していない。だから、賃金も上げる事ができないという現実です。ここが大きな問題です。
厳しい言い方をしますと、成長できない会社にいても、賃上げは期待できないという現実です。
賃上げは、成長している企業だからこそ可能なのです。
今回、賃上げされて喜ぶ人たちも多いかと思いますが、その会社が賃上げをする理由は、人が入って来ないからです。
業績が上向いているから、賃上げをしようという中小企業は、おそらくほとんどありません…。
そんな中で、賃上げをする…。会社の業績はますます悪くなります…。
以前から言っておりますが、生き残りをかけた企業淘汰の時代を迎えるのです。
目先の賃上げに喜んではいけません。賃上げせざる得ない理由は人手不足だからです。
ちなみに、弊社は、一応、会社全体で毎年2%は人件費が上がっております。毎年、定期昇給があるからです。
その為には、毎年、業績をあげていかなければなりません。
本来は、賃上げというのは、業績が上がっているからできる訳で、業績が下がっているのに賃上げをするのは、大きな問題です。
が、今の中小企業の実態は…。だから、これが将来的に大きな問題となります。簡単に言うと、破綻、倒産です。
近い将来、この歪みが表面化します。その時、今より不景気な世の中になります。
国は、今、生き残れる会社を選別しているんでしょうね。
経営者にとっては、本当に厳しい時代です。働く人が減っていく時代ですから…。