今日、タクシーに乗り違和感を感じました。
何か?と言うと、ドライバーさんです。
私は、仕事で飲む用事がある時は、名古屋の場合は、自分で運転して、会場の近くに泊まることにしています。一宮市内の場合は、行きは家族に送っていただき、帰りはタクシーです。
なので、タクシーはよく利用します。(仕事の付き合いでしか、帰りのタクシーは使いませんよ。)
そこで、今夜も、タクシーに乗った訳ですが…。
何かが、いつもと雰囲気が違うのです。乗ってすぐに、気づきましたが…。
ドライバーさんでした。別に、とても綺麗な女性のドライバーさん、というわけではありません。
高齢の至ってどこにでもいるドライバーさんです。
が、なぜかとても、かっこよく見えました。
理由はですね。社帽です。
タクシーのドライバーさんが、かぶっているビシッとして、深さが浅い、独特なツバ付きの帽子です。
それを今夜のドライバーさんはかぶって見えました。
近々、完全定年(80歳)を迎えとのことでした。
話を聞くと、昔は、社則で、勤務中の社帽の着用義務があったそうです。しかし、かぶらない人が増えて、社則ではなく、着用は自由となり、現在は社帽の支給もないそうです。
私は、社長という仕事をしているので、よくタクシーに乗りますが、ここ10年で、社帽をかぶっているドライバーさんは、おそらく初めてです。
その姿は、とてもかっこよく、そして、プロだなと思いました。
危険な建設現場では、ヘルメットをかぶる、この当たり前の事が、現場ではなかなか難しいのです。
ヘルメットかぶらないほうが、作業員は楽ですから…。
けど、本来は保護具を着用する。それがプロであり、かっこいい姿なのです。
タクシードライバー、バスドライバー、昔はみんな社帽を、かぶっていました。
プロだからです。
自分たちは、他の一般ドライバーとは違うという証が、私的には、かっこいい社帽です。
改めて思った事は、古き習慣も、時代とともに廃れてしまっても、原点に立ち返ると、とても重要な意味があるのではないか?と、言うことです。
仕事がコモディティ化して、簡単に参入できる世の中において、こういったプロ意識はとても大切だなと思います。
いかに、お客さんに対して、プロ意識(お金を払う価値を見い出す)を構築する事は、これからは大切な事ではないかと思いました。
お客さんからしたら、ビシッとした、社帽をかぶっているドライバーさんのタクシーに乗れば、ああ、タクシーにお金を払って乗って良かったな…。と、言う気持ち(感謝の意)が大きくなる気がします。
こういう当たり前に、やって来た事が、お客様目線よりも、従業員の意識意見により、社内ルールがゆるくなっているのが現在の世の中です。
私はおもいました。従業員はとても大切です。しかしながら、ルールは徹底しなければならない。なぜなら、もともとそのルールは、お金を頂くお客様に対しての正しい姿勢だからです。
残念な事に、弊社にはもともとこういったお客様に対しての姿勢についての社則はありません…。
私自身、至らぬ点が多いのが現実です。けど、お金を頂く姿勢、当たり前で、会社が規定したユニフォームを着るという事がプロの姿勢だと思います。
私は、社長という立場で、自分が仕事をしやすい服装(ニッカ)ですが、従業員の皆さんには、お客様からお金を頂きお仕事をさせて頂くというプロ意識、プロの姿勢もこれから会社が生き残るには大切かと思います。
襟元を正す。
こういう、姿勢が将来に差がつくんじゃないでしょうかね。