やはり、アメリカのトランプ大統領は、アメリカファーストです。
世界ナンバー1の国力が衰えてきたアメリカを再度蘇らせる為に、剛腕を振るい始めました。
過去のアメリカは、先進的な製造国として、あらゆる物を生産し、世界に輸出をすることにより、自国を豊にしてきました。
現在は、大きなグローバル企業が、厳しい競争の中で、より安い国での生産体制に切り替えたことにより、アメリカ国内での製造が少なくなり、アメリカは貿易赤字となっております。
そこを今回、トランプさんが、輸入品に対して大規模な関税をかけることにより、再度、アメリカの製造国としての復活を狙っています。
友好国である日本や欧米諸国も、こと経済に対してはアメリカから厳しい関税を受けることになります。
日本経済の大きな屋台骨である自動車産業は、これから激動の時代を迎えます。それはすなわち日本の経済全体が激動の時代となるわけです。
トランプさんは、再度、第二次世界大戦後のパクス・アメリカーナを構築しようとしているのかもしれません。
ただ、先進国全体に言える事ですが、日本を筆頭に、少子化による人口減少の時代を迎えています。すなわち、労働生産力の低下です。
ちなみにアメリカが大きな国だと思われている人が多いと思いますが、人口で言うとアメリカは世界で3番目の人口です。1位はインド、2位は中国ですが、その人口の差は、4倍以上あります。人口=生産性だとするとアメリカはインドと中国の4分の1しかないのです。実際のGDPでは、まだアメリカがだんとつ1位ですが、世界全体からの国別GDPの割合は、アメリカが25%、中国が20%、ドイツ・日本が4%、インドが3.5%という状況です。アメリカが優れた経済国なのでGDPが人口に対して高いわけですが、将来的なGDPは人口に比例していった場合は、インドと中国がアメリカのGDPを追い抜くことが予想されます。
経済大国のアメリカですが、足元には、中国・インドがひかえているわけです。大国らしく世界のリーダーとして大きく構えている余裕はないのが現状です。
第3次世界大戦は、武力による戦争ではなく、経済戦争となるかもしれません。その場合は、日本もアメリカからすると敵国です。中国に依存しすぎ、そしてインドにこれから依存をすることになるからです。
そういう背景を考えると、トランプさんは狂った思想ではなく、いかに、自国アメリカを守る為に、矢面にたっているかが見えてきます。
ただ、今回の関税に関しては、アメリカ自体の経済も一時的にダメージをくらう可能性が高いです。その成果は、長い期間をかけて見ると良いはずですが、一時的なダメージによる批判によっては、トランプさんは窮地に立たされることが予想されます。というか、関税を受けているほとんどの国がそうなってほしいと希望的予測をしていますがね。実際には、トランプさんの政治手腕とアメリカ国民の考え方にかかっています。
今までの、比較的、自由な貿易は、これから難しくなることは間違いありません。
私的には、経済も内政かしていく方が、人口が減少していく日本にとっては良い気がしますがね。