一つ前のつぶやきで、良いお年をと締めくくったわけですが、時間があったので来年に向けてのつぶやきを書いてみます。
弊社というか、私自身は、2025年は本当に忙しい毎日でした。2026年は3月までは自分の請けている仕事が継続してありますが、それ以降に関しては大きなプロジェクトはありません。本来であれば社長は社長業をするべきであり、現場に出ていては社業の発展というか仕事を創造する時間がとれません。そういう意味で言うと、2026年は売上は落ちるかも知れませんが、未来に対して力を蓄える年となりそうです。
企業の寿命というのは、人間の寿命よりも短い企業がほとんどです。ベンチャー企業を含めると10年未満に寿命を迎える企業は全体の60%、逆の言い方をしますと生き残れるのは40%です。同様に20年を生き残れるのは15%、30年を生き残れるのは5%、50年を生き残れるのは、わずか1%と言われております。日本は歴史のある企業が多く、100年を超える企業もありますが、その数はわずか0.3%です。この数字は大きな会社から個人事業まで含まれる為、ある程度の規模の企業のみを集計した場合はこの数字よりも20年以上に関していう統計はさらに低くなります。
毎年、変わらぬ1年に見えても、世の中(社会情勢)が変わる為、企業が生き残る為には、何かしらの変化が必要です。老舗企業と言われる伝統的な企業であっても、外には見えない何らかの変化をしながら、目まぐるしく変動する社会情勢の荒波を乗り越えてきたのだと思います。
これからの社会は、大きく変動することは間違いありません。インターネットが普及し、さまざまな情報を簡単に得られるようになりました。問題は、その情報が全て正しいものか?
誤った情報を信用がある組織(国)が流していることすら見受けられる世の中です。これは、とても怖い事です。行きつく先は、戦争や内紛です。誤った指導により戦争が生じ、逆に誤りに気付いた時に内紛が起こります。正しい情報を市民に得られると困るのは、実は国という組織であるかも知れません。そう言った意味で言うと、お隣の大国は大変苦労なされているなと思います。
また、情報がオープンとなる中で、出過ぎた杭は打たれる結果となります。出る杭を打つのは世界の警察官と西欧諸国です。
つい数年前まで、自動車大国日本の独り勝ちを阻止すべく、レシプロ(内燃機関)車を規制して、エコカー導入をすすめてきた先進諸国ですが、その結果、某国の電気自動車の覇権が始まりました。日本人は某国の製品を信じておらず、毛嫌いしている為、某国の電気自動車を日本で見かけることはほとんどありませんが、世界では違います。私たちが普段手にしている日用品等はいちいち調べないので気にしていない為、ほとんどが某国の製造のものです。車のような大きな買い物は生産国を調べる為、手にしないだけで、世界各国に某国の自動車は出回っております。
大げさなことと思われるかも知れませんが、常々、電気自動車化が進むと自動車の家電化が進み、世界シェア1位だった日本の家電が某国の家電に置き換わったことと同様の事態となります。
2025年、自動車の世界販売台数は、ついに日本が1位ではなくなりました。どこの国が1位に置き換わったか?もちろんわかりますよね。
慌てた、先進諸国がエコカーの推進を一気に辞めましたが、時すでに遅しです。すでに、世界各国に某国の自動車販売網は張り巡らされ、自動車というカテゴリー認識はこれから家電というカテゴリー認識で世界販売戦略を建てなければなりません。自動車を初めて手にいれようとする経済発展諸国の人は、同じ用途(人・物を載せて移動する)であれば、見栄やプライドのある人でなければ、安い製品を最初に手に取ります。ましては、昔のように人の手で作るものであれば別ですが、ロボットが作る製品では、品質の差異はさほど見られません。やり方によっては徹底的に安い製品が作れるわけです。さらに利は某国にあります。製造に必要なレアメタル鉱山を所有しているからです。
グローバル社会に進出した日本ですが、国として成熟した某国がライバルとして大頭してきた結果、これから先の日本の製造業は真っ暗ですよ。
そういった意味でいうと、2025年というのは、国の経済の屋台骨と言われた自動車が世界ナンバー1ではなくなった大きな節目の年であり、2026年から新たなチャレンジの年と言えます。
物質ではなく、情報が益を生む時代に移行しようとしておりますが、日本はまだ物質経済に力を入れております。人口減少が加速していく日本においては、情報経済に力を入れた方が良いのですが、若い世代と違い旧世代は物質経済にしがみついている為、これからの日本の貧困化はさけれません。物質経済という勝ち組世代が足を引っ張るわけです。
もうですね、情報経済社会は物質経済社会に対して、罠をしかけてるのです。何かわかりますか?
AI、人工知能です。人の考え方を模倣してコンピューターが最適解を出す仕組みです。物質経済において重要な部分は、旧来は人が考えた物を人の手で作ることでした。これからは物質経済においてはも、AIが導き出した物をAIが管理する生産機械で物を作ることになります。物質経済においても、組織体系であるピラミッドの上位をAIという情報経済に置き換わるという事です。
また、AIの普及により、人は考える事をしなくなります。考える事をしなくなるというより、考える仕事がなくなります。インターネットで情報を検索して、たくさんの候補から選択するという時代は終わりをつげ、AIが最適解を出す時代において、考える仕事というのは、人のする仕事ではなくなるわけです。
残念なことに、事務仕事というのは、どんどんと減っていきます。もっと先の将来では、AIを搭載した高性能な人型ロボットの普及により、肉体労働も亡くなることになるでしょう。
自分たちの作った物が、自分たちの仕事を奪う未来です。人間がいらなくなる未来、だから、世界各国の経済大国において人口が減少していくのは必然かも知れません。
では、残された人の仕事とは何があるか?というか何ができるか?これが新しい未来の仕事です。
私のような中小企業の社長には、新しい未来の仕事を創造する事も実現する事も困難ですが、自社で働く人とその家族、大儀で言えば地域の為に、このターニングポイントと言える新たな年に、新しい考え方をしていく必要があるなと思います。とは言っても、何にも思い浮かばないですがね。
ただ、昔の映画、ターミネーターやマトリックスの世界も現実味を帯びてきたなと思います。怖い世の中ですよ。



