儲かる商売

ここ最近、高齢者の介護関係のお仕事の倒産率がとても高いそうです。

正直、これからもっともっとニーズが出る仕事。儲かる商売です。

と思って、安易に参入した結果が、倒産です。

儲かるという妄想に注意が必要です。特にサービス業は対お客様があっての商売です。

最初から儲けるつもりで、お客さん=札束、なんて考えでは、お客さんがついてくる訳がありません。

最初からではなくても、事業がうまく行き始めると、仕事を始めた頃の、理念等を見失いがちです。

儲かるだろうなという商売は、皆、同じ事を考えて参入してきます。儲かるだろうという考えは、自分の利益しか考えておらず、お客さんの利益を考えていないのです。

商売は、お客さんに形の有無は別として何らかの物を提供し、お客さんに利益を与えてから、対価として、お金をいだだき成立します。

これが、逆になると、儲ける為に、お客さんを探すという事になります。自分では気づかなくても、お客さんはその賤しい匂いに敏感に気づきます。

介護系の仕事ではないですが、弊社に関連する仕事だと、最近、遺品整理に新規参入される方や、遺品整理のフランチャイズに入らないかと弊社に声をかけてくる人がいます…。

まず、遺品整理に新規参入されても、絶対にうまく行きません。なぜなら、遺品整理に一番必要な許可は、最終的には要らないものを廃棄する許可だからです。この許可は、家庭系一般廃棄物収集運搬業と言います。

この許可がない場合は、分別しかできません。それでは、お客さんの仕事を完結できないのです…。

遺品整理が儲かるから参入しますが、そのほとんどが無許可業者です。違法な処理をします。違法だと分かっていてする仕事はお客さんの為の仕事でしょうか?無許可だと知らないお客さんを騙して儲ける…。

現在、一宮市内で、遺品整理や家財処分をしている会社、参入しようとしている会社のほとんどは無許可です。残念な事に、無許可の業者を、情報誌や新聞広告は許可の有無を確認せず掲載しております。広告には、地域最安値と各社が掲載しております。みんなが地域最安値…。というか、無許可なので、ごみを不法投棄してるから安いんじゃないかと疑ってしまいます…。

許可がないのに、どんどんと儲かると思い参入してきます。

遺品整理関係のお仕事、かなり乱立してきました。そのほとんどが、お客さんのことではなく、自分の儲けの為です。

不法投棄などで、お客さんに迷惑をかける前に早く社会という篩にかけられてほしいです。

介護関係に関しては、国もこれから、財政基盤等を許認可に対して厳しくしていくそうです。

不貞な遺品整理業者についても、厳しくしていただきたいものです…。

最後に、お客さんあっての商売であり、社員があっての商売であることを、忘れないように私もしなくてはならないなと思います。