災害廃棄物について

この前の台風で、災害廃棄物が大きな問題となっています。

そろそろ災害廃棄物の応援要請が上部団体からきそうな気がします。

社員の一部には、派遣応援に備えるようにと伝えてあります。

正直、災害廃棄物には、ごみ収集車は弱く、ダンプと重機の方がスピーディーに片付けれます。

ごみ収集車は構造上の問題で人力による積込みになります。水に使った重たい廃棄物を積込むのはとても疲れます。下の写真は人力作業のイメージです。人力での積み込みは、二人の作業員がフルに動いて少なくとも15分はかかります。これを被災地で永遠に繰り返すのです。さらに粗大系のごみを積込むと車が壊れます。

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ダンプ&重機の組み合わせだと、重機のオペレーターは多少疲労しますが、肉体的な疲労はなく3分もあれば積み込めてしまいます。そして構造が単純なダンプは災害ごみを積んでも簡単には壊れません。下はイメージです。

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災害廃棄物はどちらかと言うと、ごみ収集車を持っている私たちのようなごみ屋さんよりも、重機とダンプを持ってる土建屋さんの得意領域です。しかし、災害廃棄物は苦手ですと言って済む話でもなく、弊社は重機とダンプも来るか来ないか分からないいつかに備えています。もちろん、仕事にも使ってますが…。

これからの災害廃棄物収集計画は、ゴミ収集車&人力よりも、ダンプ&重機に切り替えて行く必要があります。

こんな事を言うのは、肉体労働が敬遠され、廃棄物処理業界、土木業界は日常業務ですら人手不足だからです。残念ながらボランティアで出せる人がいない会社がほとんどです。

そして、初期分別が大切です。分別は人手がかかる為、収集時に分別できていれば、再分別の必要がなく処理がスムーズにできます。家電を出す日(場所)、木製家具を出す日(場所)、畳を出す日(場所)、プラスチックを出す日(場所)等のルールが必要です。このルールを徹底しないと、結局は運搬先の処理が進まず、災害廃棄物も路上や仮設保管場所にあふれる結果となります。

私は、東海豪雨の災害廃棄物の応援を経験しています。そこでドロドロになって活動する社員、同業者の姿を見てきています。要請があれば協力する使命がありますが、少しでもスムーズに処理ができる事を望みます。

そして、私たちが応援にいき、正直絶句するのが、ドサクサ紛れの便乗ゴミです。被災地でそれは被災したものじゃないよね?とは言えません…。さらに、応援を装って不法な輩がトラックでここぞとばかりにごみを持ってくるのです…。残念なことに、災害廃棄物は本当に被害をうけた廃棄物の少なくとも3倍は便乗ゴミにより増えてしまいます。

ボランティアで応援に行く私たちは、体も疲れ、車も壊れます…。それでも要請があれば応援に行きます。使命ですから。

 

最後に、使命なら早く被災地に応援にかけつけたらどうだ!と思われる方も見えるかもしれませんが、個人は別として企業は災害派遣は、要請があってからでないと出動してはいけません。指示連絡がない状況で闇雲に動いても邪魔になるだけです。なので、国や県から所属している組合に派遣要請の指示がでるまでは、手伝ってあげたくても行けないのが不甲斐ないです。