単能工vs多能工

まず、本題に入る前に、本日、苦情がありました。ご迷惑をおかけしたお客様には、深くお詫びを申し上げます。私の管理監督が至らないせいでございます。

社員に伝えたいことは、①嘘をつかない②同じ過ちを2度としないことです。

それでは、単能工vs多能工の話しを進めます。

今、食パン屋さんが流行ってます。不思議です…。何故、食パン?

私には流行る理由が分かりません。まぁ、毎日食べる食パンを美味しいこだわった物にしたいという気持ちは、わからなくもらないような…。

しかしながら、一過性のブームですぐ廃れます。真似するところが沢山出てきて、最初は物珍しくても、すぐ見慣れるからです。あと、やってるとこが資本規模が小さく体力がありません。

ある意味、食パンに特化した単能工です。

建設業では、単能工と呼ばれる、一つの専門工種に特化した会社と、多能工と呼ばれる複数の工種に対応した総合建設業があります。

わかりやすく言うと、単能工=(八百屋や弁当屋や駄菓子屋や酒屋や駄菓子屋やタバコ屋 等)vs多能工=コンビニです。

結果はどうなりましたか?多く残っているのはコンビニですよね?

さらに、コンビニvsドラッグストア(コンビニ+薬+日用雑貨)と、将来はなります。

普通の人は便利な方を利用するようになります。

あえて、不便な方を利用するのは、こだわりと言う名の偏屈です。

単能工vs多能工の結果は、普通に考えれば結果は出ます。

単能工でも、技術が高くファンが多く付けばひょっとすると多能工にジャブを入れる事ができるかもしれません。

食パン(単能工)vs 食パン+配送

上記であったら、結果は、なんとなく、わかるとおもいます。

と、言う訳で、あえて現在は、単能工として賑わっている食パン屋さんですが、多能工にシフトできない食パン屋さんの道は、長い目で見ると…。

もう一つ例えを出すなら、すごく人気のあった岐阜タンメンさんですが、店舗のすぐ近くにカプサイメンという新メニューの店を出店しています。現在はカプサイメンの方が行列が出来ています。これも見方を変えると多能工です。

あと商売も上手ですよね。客席の少ない小さめな店舗で、いつも外でお客様が待っているので、常に流行っているように見えます。ですが、横綱ラーメンや丸源ラーメンや王将のような客席数であったらどうでしょうか?席はガラガラと空いてしまうかも知れません。

商売というのは、どういう立地で、どういうお客を相手にするかというのがとても重要です。

そして、新しい物は、一巡するまでは、流行るという事です。一巡した後に、ファンになってもらう工夫が出来るかという部分がとても重要です。飽きがくるからです。

すると必然的に業態の追加、単能工から多能工への転身が必要となります。

さらなる売上アップを目指す為に業態追加で多能工に転身する必要が出てきます。

牛乳に追加で、コーヒー牛乳やフルーツ牛乳を追加してレパートリーを増やすという事です。ビールメーカーが酎ハイを追加するとかも同じくです。

日本は、人口が年々減って行くので、流行っていても、人口が減った分は、必ず売上も落ちます。売上をキープするには、違う物をさらに提供する必要が出てくるのです。そして、増える高齢者をターゲットにしなければなりません。

失礼な言い方ですが、大人用の紙おむつを安く販売しているドラッグストア、そこにこれから人は通います。そして、そこに隣接している店舗は流行りますよ。

けど、これも今のうちだけです。Amazonなどが、大人用のおむつの定期購買に力を入れたら…。ドラッグストアに行く用事は…。

私がビジネスの才能があり巨額の資本があるなら、大人用のオムツ専門の通販サイトを立ち上げて、定期購入者には、毎回違う商品のオムツをサンプルで付けて、飽きが来ない展開を目指します。

まだあまり見かけないサービスなので、うまく行けば大ヒットするでしょうね。

そしてある程度のシェアができたら、違う商品を展開する多能工として多角化をします。

と、言う事です。

今回は単能工vs多能工、最終的には多能工となり売るものを増やさなければ、人口が減るこの国においては、売上はキープ出来ないのです。