時代の変化

これからの世の中は、経済活動による社会貢献と同時に、環境保全による社会貢献が求められる時代となります。

背景には、温暖化と世界的な人口の増加による資源不足が今後ますます世界的な問題となるからです。

中小企業の弊社は、今を生き抜くだけで、必死な訳ですが、大きな企業は、これから単に売上だけを確保するのではなく、同時に環境保全に配慮をしなければなりません。

物を作るという事は、材料がいります。加工するには、電力を消費します。すべての材料を無駄にせず製品を作る事はできず、廃棄物も発生します。

この工程を、とにかく温室効果ガスであるCO2を出ないように、限りある資源を無駄にしないように経済活動をしなければなりません。

CSRからESGへのシフトが始まります。

この環境配慮は、新しいビジネスとなります。この新しいビジネスに大手企業がこれから力を入れてくるわけです。

もともと弊社のような中小企業が主役であった、環境ビジネスに、大企業が参入してくるわけです。

廃棄物を出さない世の中、廃棄物をリサイクルして再資源化する世の中となって行きます。

廃棄物=循環資源

我々、中小企業の廃棄物処理業者が廃棄物を処理する時代はもうすぐ終わり、大企業によるリサイクルループへと転換がなされて行きます。

私の予想では、カスケードリサイクル(リサイクルするにつれて品質が低下するリサイクル)から平行リサイクル(製造時に使用する材料に戻し同一な品質を保つリサイクル)に移行して行くようになるのではないか?と考えます。

今までは、街を綺麗にする為に、清掃会社がやってきた廃棄物処理を、循環資源として大企業がリサイクルする時代が始まろうとしています。

と言うことは、創業時より街を綺麗にする事を生業としてきた、弊社のような環境衛生社の仕事がなくなると言う事です。

残念ながら、中小零細では、この大きな社会的変化に対応する事は困難です。

カメレオンのように、業態変化をするか、もしくは大企業のループに何とか混ぜていただき主役から脇役に身を落とすかです。

この変化を指を咥えて静観するか、ビジネスチャンスと捉えるかは経営者次第でしょう。

何とか、ビジネスチャンスにつなげて、地域に貢献できるようにしていくのが、これからの私の重要な仕事になるような気がします。