買い負けている

最近、企業物価の高騰が問題となっています。

何かに付けて、新型コロナの影響と言われていますが、実際には、日本の国力=円の価値が凄まじい勢いで下がって来ているからです。

経済大国日本から、衰退小国日本へのわかりやすい指標が、円の価値です。

あらゆる物が円の価値の下落により、高騰し始めています。

物が入って来ないのも、単純な話、高い値段で買うことができないからです。

資源の乏しい日本、他国に勝るものは、技術でした。何故、過去形かと言うと、現在その技術は、高度なコンピューターの制御する高度なマシーンによって、技術の差がなくなり、どのような環境においても、高品質な物が生産できるようになり、日本の技術は、世界に誇れる物ではなくなったからです。

日本は、企業と国民の内部留保があると言われていますが、円の価値が、世界的に低くなればどうですか?国民よりも動きの速い企業は、円を捨て、他の通貨に基軸を変えて行きます。この動きが急速な為、ますます日本の円の価値は下がっていきます。

原油高もそうです。これは、長期的に続き、これから深刻な問題となります。日本で生産がほとんどされていない物だからです。

運送会社が大変だと騒がれていますが、弊社も100台を超える車両があり、その燃料代も…。ほんの数年で、燃料代は月額で80万ほど高くなりました。年間にすると約一千万です。この経費をカバーするには、一千万の利益を出さなければなりません。一千万の利益を出す為には、売上を1億円増やす必要があります。

簡単な話ではありません。

売上を上げるには、単価を上げるか、生産力(人と機材)を向上させる事が必要です。

これからは、本当に日本の企業は、企業物価の急騰に悩まされる事になります。

円の価値が下がり、買い負けた結果、高額で買わないと仕入れもままならないからです。企業物価の急騰は円の価値が下がっているので当たり前の事なのです。

国内回帰、地産地消が、本当に大切なのです。資源の乏しい日本は、太陽光発電、風力発電、水力発電、そして言いたくないですが原子力発電に相当な力をいれなければ、ますます貧国となるでしょう。

人口減少は、消費の減少に繋がります。

消費が下がる以上、売値をあげなければ、利益は維持できません。

全ての国内産業が、将来的に、売値をあげなければ破綻します。

とても難しい時代です。政治をしている人は、とにかく円の価値が減らない対策をこうじなければなりません。

企業は、どうすれば良いか…。