無益な争い

2月22日は、私の誕生日です。

そして、世界友情の日でありました。私の誕生日は、ボーイスカウトの創始者の誕生日と同じらしいです。

私の誕生日から、2日ほど経ちましたが、皆さん、ご存知の通り、新たな戦争が始まりました。

随分前に書きましたが、戦争には、戦争に至る大義名分があります。

私たちにとっておかしいことでも、相手にとっては正しい正義なのです。

争いというのは、私が正しいという、強烈な自己権利の保守から生まれます。

私が正しいという強い力が勝っていれば、相手の言い分は通らない訳です。

戦に勝つには、戦略が必要です。馬鹿ではできない訳です。

なぜ、世界各国は、今回の戦争を止められなかったか?

単純な話です。

自国に被害が起きないようにです。

命ではありません。

新型コロナで、冷え込んだ経済が、さらに駄目になるからです。

なぜアメリカが強いかわかりますか?

それは、ドルという国際通貨があるからです。世界の経済はほぼドルで取引されています。

それでは、なぜ、今回、欧米諸国が経済を盾に、争いを抑止できなかったか?

相手の持っている物が、自分たちの経済に必要であり、相手との外交をストップすると、自分たちに損があるからです。

それを分かって、相手は、強権を振りかざすのです。

核の保有の問題だけではないのです。

相手国が、原油、天然ガス、貴金属、レアメタルをはじめとする鉱物資源の産出国であるからです。

経済制裁でドルをストップさせたくても、相手国が持つ貴重な資源が世界に流通しなくなると、世界的な経済恐慌が起きてしまうから、本格的な経済制裁で争いを抑止できないのです。

現在、世界的な鉱物資源不足によるインフレが起こっています。これ以上のインフレは、新型コロナで疲弊した世界各国は望んでいないのです。

だから、今回の争いは止められません。これが、戦略です。

なぜ、強く出ないんだと、単純に考える人もいると思いますが、そんなに物事は簡単ではないのです。

問題なのは、日本が争いに巻き込まれた時、日本がなくなると困る物があるか?という事です。

だから、日本は弱いのです。自国に貴重な資源がない。そこに気づかなければなりません。

争いを避ける為にも、他の国になく、日本にしかない物を日本は持たなければなりません。昭和の時代は、生産技術でした。生産技術が日本の強さを保持しました。

残念ながら、今、日本には世界に誇る技術=強さがありません。

強国の傘に守られていましたが、その強国の力が弱くなり、自国の力が守る価値もないものとなったら、日本はどうなるのでしょうか?

子どもたちの為に、この国を護るという事を、真剣に考えなければならない時を迎えています。