国の内外、天地とも平和が達成される
平成の意味です。
世界のニュースは、そして、日本のニュースは明るい物から暗い物まで、様々です。
日本において、無差別殺人や、児童虐待など、以前はあり得なかった事件が増えている気がします。
平成の世も、残すところあとわずかとなりました。
平成を振り返ると、大規模な災害が多かった気がします。
阪神淡路大震災、新潟中越地震、東日本大震災、熊本地震等、大きな災害がありました。
残念な事に東日本大震災においては、その大きな爪痕は、まだ残っています。
平成の世に限らず、世の中は人によって平和か混沌であるかは、正直、運しだいな気がします。
人の人生は生まれた時から、生まれ出た場所が、それぞれ違います。スタート地点で、差が生じます。
日本という国に生まれた事が、とても恵まれている気がしますが、日本国内においても、悪いニュースが多く心が痛む事があります。
日本という国の、他の国との大きな違いは、宗教です。本来は、イスラム教、キリスト教でもなく、仏教でもなく、日本神道が日本人の宗教です。神道の祭儀が行われる場所が神社です。
神社には、参道があります。参道の先には、しめ縄があり、紙垂があり、そして神体である鏡があります。
しめ縄は雲であり、紙垂は稲妻であり、自然を表しています。
参道は産道であり、神社にお参りするという事は、生まれたところ、母親の体内に戻るという事です。
母親の体内にいる時は、皆、同じです。格差はありません。まだ、外の世界を知りません。我(が)がないのです。
神社のご神体である鏡(かがみ)に写る物から、自分の姿、我(が)を取り払った時、そこに写るのは自然です。「かがみ」から「が」を取った時、そこにあるのは「かみ」神です。
人は、自分本位の我を亡くせば神になります。逆に言えば、自分本位の考えは悪であり邪であると言えるのです。
日本の神道の考え方は、とてもスマートでシンプルです。
日本人には、自分本位ではなく、自他共栄であり、助け合いができる美しい心があります。
平成の世にあって、災害の爪痕で傷ついている人をはじめ、心や体に傷をおっている人の存在を忘れてはなりません。
昭和天皇は、戦後、傷ついた国土と国民を勇気づける為に全国を巡礼されました。そして、平成天皇は、最後の全国植樹祭にて、福島を訪れました。天皇という存在は、日本人にとってとても大きな存在だと改めて感じました。
平成の世が終わります。日本はこれから少子高齢化により人口激減という大きな問題に向き合わねばなりません。
多くの異国の人が、日本を支える労働力として来日されるでしょう。その時に、日本人は日本人の本来の心、自他共栄を大切にしなければ、不足な事態が起きる気がいたします。
昭和25年から毎年続いている全国植樹祭、国土緑化事業、国の自然を守る大きな意味で天皇がご臨席される、重要な催事です。
来年、新天皇の新しい世において、一番最初の全国植樹祭の開催地は、偶然にも愛知県です。
東海地区、愛知は地理的に、日本の中心に位置しており、交通の要所です。そして、尾張国の一の宮が一宮市です。
新しい時代において、一宮市が、自己本位ではなく、自他共栄の優しい心を持つ人が増えるといいですね。