分かったこと。

先週は、久しぶりに、バキュームカーで、一般家庭の浄化槽の清掃を何軒かさせていただきました。

4トン車のホースは、久しぶりに、持つと重たいなと感じました。それだけ、私が衰えたとも言えますが…。

今回、一つ、よく分かった事が、設置から10年を経過した浄化槽は、何かしら不具合が起きているという事実です。

ワンマンで作業をしたので、全てを自分の目で確認しましたが、全く不具合のない浄化槽というのは、珍しいかもしれません。10年近い歳月を経過した浄化槽は、ほぼどこかに不良箇所がありました。

点検時には、気づかない浄化槽の不良は、清掃時に汚泥を引き抜く事により、発見される事がよくあります。

浄化槽の清掃を一年に一度実施する事は、単に、汚泥を引き抜く為だけではなく、点検では、確認できない、槽内の状況を目視する事に意味があります。

正直、軽微な不良をお客さんに伝えても切がありません。

私としての修理の判断の基準は、その不良により、汚い水が放流される恐れがある場合と、お客さんの財物である浄化槽がほっておくとさらに大きなダメージを受けて、修理代が高額になる恐れがある時です。

もちろん、細かい不良部分で治せる部分は、その場で治します。そして、お客さんには、異常箇所を伝えて、早急に修理を要するかを説明します。

浄化槽の不良は、正直、設置時の施工の仕方と、設置されている場所により起こることがほとんどです。

設置時の槽の水平が非常に大切です。ごくわずかな傾きであっても、槽底部には、2トンの水圧と、4トンの土圧がかかり、傾きにより、浄化槽に歪みが生じて、槽内の隔壁が割れたり、漏水をします。また、本来は建物から一定の距離を離して設置しないと土圧+建物の重量がかかる為、浄化槽が変形します。

年数が経過しており、水掛け論になる為、あまり指摘はしませんが、設置工事の不良による故障が多い気がします。

浄化槽内の修理は、特殊な仕事な為、安くても7万程度はかかります。メーカーに依頼すると、この倍は普通にかかります。

大きなダメージをうける前に、お客さんに、浄化槽の不良箇所を伝えて行く事が大切だと感じました。

久しぶりに、バキュームカー乗って、一般家庭をまわらさせていただき勉強になりました。良かったです。