ついに出てしまった…。

神戸市環境局で新型コロナウィルスのクラスター感染が発生してしまったようです。

環境局というのは、わかりやすく言うと、廃棄物処理、ごみ収集を行う行政です。

弊社も、委託業者として、ごみ収集を行っています。

あまり、騒がれないですが、ごみ収集は生活を支えるインフラです。

新聞や、テレビで緊急事態宣言による業務の休業要請の対象外として、一番下一番最後にごみ処理関係と書かれています。重要なインフラなのに、一番下、ごみ処理って結局そういう扱いなんですよね…。

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私の中では、医療についで、重要なインフラだと思うのですが…。医療機関も、ごみが収集されなければパンクしてしまいます…。失礼な言い方をすると、その他で批判ばかりを繰り広げているメディアと同列とは…。

ただし、メディアが批判ばかりしている安倍総理が全国民に対して会見を実施した際に、医療、警察、消防、自衛隊等についで新型コロナウィルスの中で継続して従事しているごみ処理についても謝辞を述べられました。これは、とても嬉しかったです。

すみません、だいぶ脱線してしまいました。

今回、神戸市の環境局で新型コロナウィルスによる感染が出てしまいました。重要なインフラとしては初の事ではないでしょうか?

私的には、医療はもちろん大切だと思います。人の命を見ているわけですから、ただし、医療はその対象が病気にかかっている特定の人です。それに比べると、水道、電気、ガスと同じく、ごみは生活活動をしている全ての人が対象のインフラです。水道、電気、ガスは動脈インフラでイメージが湧くと思いますが、ごみ処理は静脈インフラですからね…。あらゆる経済活動、生活活動の結果、ごみ、廃棄物は発生します。逆に言えば、この発生した出口である廃棄物が止まると入口である経済活動、生活活動にも重大な影響がおきます。

ごみ処理というインフラで新型コロナウィルスが発生したというのは、実は大変な事態なのです。

いつかは、どこかの事業所で発生するだろうと思っていました。正直、ごみ処理を携わっている責任者はとても不安な日々だと思います。

不謹慎ではありますが、一番最初が私のとこでなくて良かった…。ただ、明日は我が身です…。全国の廃棄物処理従事者がピリッとしたのではないでしょうか。

神戸市の環境局ですが、すごい事に、感染が疑われる事業所を閉鎖し、他の事業所から55人も応援が出せるというその体制です。これは、とてもすごい事です…。普通はできないですよ。ごみ収集のコースにしてもすぐにまわれる訳ではないです。とても興味があります。私にはできませんが、神戸市の対応方法を行政当局は必ず調査すべきだと考えます。他所ごとではないからです。環境省が調査し、対応方法を各自治体に発信すべきだと考えます。

いずれにせよ、私の中では、今回の神戸市環境局の新型コロナウィルスの感染は、新たなフェーズをむかえました。

他人事では、本当にありません。

ごみ処理を含めた廃棄物処理は、今、よく言われている三密に対してとても対策が難しいのが現実です。ごみ収集車にしても3人乗車です。しかし、少しでも感染を防ぐ行動を心がけなければなりません。

環境衛生業界の皆さま、他人事だとは思わずに、可能なかぎり、自己防衛を徹底してください。重要な社会的インフラを皆さんが支えています。

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