商売の鉄則

商売の鉄則。

売れるものを提供する。欲しいと思えるサービスを提供する。

弊社のような環境衛生社の場合は、法律に定められた事を、お客さまに代わって実施するという部分で商売というよりは、義務…。車検に近いのですが…。悪く言うと押し売りです…。

世の中のほとんどの商売は、義務ではなく、任意です。お客さまが手元にあるお金で欲しいと思った物を手に取られる。だから、お客さまから、欲しいと思われなければ成り立ちません…。

今、コロナの関係で、飲食店さんのほとんどが、テイクアウトをはじめました。

ほとんどが…。

と言うことは、競争相手が多いということです。本来は、競争相手が少ない市場を開拓する者が商売上手なのですが…。

競争相手が、たくさんいる所に参入する。ここで、売れる物を作る為には、安く売るしかないんです。まず、足を運んでもらいファンをつける為に、安く売る。そして、高い限定商品を売る。2つの価格帯の商品を並べなければなりません。

 

弁当…。ワンコインで食べれなければ、毎日は食べれません。普段、弁当を作っていない飲食店は、なれない弁当を作ることにより、コストパフォーマンスが悪いです。当たり前ですよね。で、ハンバーグ弁当なんかが、700円とか800円になります。コンビニで、500円で売ってるハンバーグ弁当を4割〜5割増しで継続して買う人は奇特です。ちなみに、スーパーでは350円くらいで買えます。

ここで、勝負をしようと思ったら、弁当は、400円で薄利多売で売るしかないのです。弁当は特別な物ではありません。所詮、弁当です。だから、安く数を売り、ファンができたら、並行して高い商品を限定で試しに出して行く。

今は、お客さまが減った飲食店さんが、右にならえで、テイクアウト弁当に参入しています。残念ながら泥沼にハマって行くでしょう。特に一宮市に関しては、悪い言い方をするとケチなんですよ。良い言い方をすればシビア。モーニングが文化ではなく、モーニング付けないと客が入らないんです。客がケチだから…。

オフィス街にある飲食店がテイクアウトをするならわかりますが、人の動線がないところで弁当出しても買いにこないです。助けようとするファンも最終的に疲弊します。するとファンだった人が来店しなくなり、メンタルもおかしくなる…。

商売は、軌道に乗るまでは、うまくいっているところを徹底的にパクる。TTP。そして、軌道に乗ったら、他に真似をされない個性を出してファン=リピーターを増やす。これに尽きるのです。

飲食は簡単に参入できて、簡単に潰れる。とても難しい仕事です。

今回の新型コロナウィルスの影響によらず、波が激しい業態です。厳しい言い方をすれば、今回多くの飲食店が潰れても、新しい飲食店はまた乱立します。

商売の鉄則、これは今に始まった事ではありません。

常日頃から、商売をする上で、忘れてはなりません。買う人がいるから売れるのです。

そして、売れなくなったから、潰れる。

とても単純なんです。ただ、この単純な事を成功させるには、とんでもないセンスと経験がいります。

飲食店の社長じゃなくて良かったです…。