災害廃棄物について

つい先日、新聞の1面に災害廃棄物の問題が記載されていました。

災害時には、大量の廃棄物が発生するという事です。

災害廃棄物は、市町村が処理をする一般廃棄物という位置づけです。

もちろん、激甚災害となれば、国からの補助がおります。

ただ、お金が降りてきても、片付ける計画をたてるのは市町村です。もちろん、国も支援をしてくれます。

事前に様々なシュミレーションをすると思います。やはり、重要なのは、発生段階、初期の分別です。最初が肝心なのです。

そして次は作業能力です。一般廃棄物の業態は、基本的に人力作業です。ここを見直さなければなりません。大量に発生した廃棄物を人力で処理することは、無駄にマンパワーを費やすだけで、作業ははかどりません。

道路からの積み込みは、2トンから3トンクラスの小型重機で行い。仮設の処分場まで、2トン〜4トンクラスのダンプで運びます。仮設の処分場は、7トン〜20トンクラスの重機で作業を行い、10トン〜20トンクラスのダンプで最終処理先まで運搬します。

ここで、大きな問題となる事があります。初期の道路での積み込みを行う2トンから3トンクラスの小型重機は多く導入する必要があります。重機は、レンタルでまかなえます。問題なのは、重機に装着する、ツカミ具(Zホーク)と呼ばれるアタッチメントです。通常の重機は土砂を積むバケットが標準な為にツカミ具はありません。機械があってもツカミ具がない事が問題なのです。

私なら、国として災害時に備えて、この重機のアタッチメントを備えます。3トンクラスのツカミ具であれば高くても30万です。100個買っても3000万、1000個買っても3億です。

重機のレンタル機やオペレーターは千人集める事ができますが、小型重機のツカミ具は普段使わない物の為、すぐに用意ができないのです。

各市町村が独自でこのツカミ具を人口千人に対して1個、38万の人口の一宮市なら380個用意しておけば、市内の土建屋さんのミニバックホウで対応ができるのです。

あっという間に片付きますよ。

災害廃棄物の対策というのは、分別と機械力なのです。そこにどれだけの機械を用意できるか?ただ、機械があっても、ツカミ具(Zホーク)がなければなりません。

弊社では、イザと言う災害時に備える為に、重機を使う解体工事に力を入れています。

はっきり言うと、人力でやるのが嫌だからです…。

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