ヒゲのおじさん…。

バイクと言えば、皆さんはどこに買いに行きますか?

私は、若い頃から出入りしていた、SBS一宮に行きます。

親から仕事を継いでほしいと言われなければ、私はバイク屋になっていました。

というか、バイク屋になるのが夢でした。

まぁ、そんな事は、どうでも良いです。

中古のバイクを買いに行く。と、言うと、最初に思い浮かぶのは、ヒゲのオジサンマークのレッドバロンじゃないでしょうか?

その日本でトップクラスのバイク販売会社のレッドバロンが…。

アメリカ資本となります。

経済新聞で読んだ話だと、創業者のあとを継ぐ人がいなかった…。

そして、アメリカ企業への売却。レッドバロンは、非上場で、おそらくオーナー企業です。

だから、オーナーの意思で、売却先は決まってしまいます。

オーナーの目から見て、日本でレッドバロンを任せれる人がいなかったと言う事です。

もしくは、レッドバロンの価値を理解して買う人がいなかったという事です。

フェルナンデスは廃業で、レッドバロンは外資系…。

やはり、日本の将来は、人口減少により、仕事のパイは減るということなんでしょうかね…。

大きな会社がこのような状況です。弊社のような小さな会社は、これからの将来…。

真剣に、私としても、将来は不安です。

何が一番の不安かと言うと、現在弊社で働いてるスタッフの雇用の維持です。

経営者は、自社に魅力があれば、買い手はあります。

が、その先、買った相手は、スタッフをどのように扱うかは?

経営権を手にした人は、私と同様に、強肩をふるえます。

が、長年経営に携わってきた人間は、一緒に働いてきたスタッフを会社の利益確保といえども、簡単に扱うことはできません。

それが、経営トップが、一緒に汗水たらして働いてきたスタッフという関係が構築されていない場合…。どうなるでしょう…。

はっきり言いますが、日本人のように、義理人情は大切にしません。

資本主義だからです。日本は資本主義と言いつつ、実態的には社会主義というか共産主義です。

なので、年功序列終身雇用で、チームが一丸となり社会の波を乗り越えてきたわけです。

これが、完全なる資本主義になった場合、訳にたたない人材は…。

私としては、レッドバロン…。

国内のバイクメーカーで譲り受けをしていただきたかったです。

もう新たなバイクを買うことが、おそらくないであろう、私はさほど問題視しておりません。

が、これからバイクを買おうとしている人には、資本が変わるということは、とても重要です。

だってですね…。車検がない国ですよ。

日本は、車検制度があり定期的にきちんとしたメンテナンスを受ける訳です。

これが、日本では常識でも、世界では…。車検制度がある国は少ないのが実態です。

外資系ばかりになると、車検制度も…。

ちなみに、高速道路のバイクのスピード制限や、二人乗り。これが認められたのは、アメリカのハーレーダビッドソンの圧力だと言われております。

それくらい力があるのです。

まぁ、嘆いててもしょうがありません。

私としては、これからのレッドバロンは信用がならなくなった…。

ソレだけです。

市場の縮小

もうずっと前からわかっていた事ですが、純粋な日本人の人口減少は、一気に、加速度的に進みます。

これは、予期できないことではなくて、予期できる事です。

実は、すでに、その影響は出始めています。

新型コロナの影響により…。と、マスキングされていますが…。

人口減少により、急激に国内の消費は下がって行きます。というか、下がっているんです。

下支えしてるのは、海外からの旅行者と、海外からの就業者です。

と言うことで、何が言いたいか?と言いますと、時代に合せた商売です。

これからは、自分は仕事を拡大しようと思っていても、社会情勢的に確定している人口減少に目を向けなければ、商売は失敗します。

当たり前の事なのです。昔みたいに、結婚して新しい土地を買って新しい家を建てる必要はないですよ。

高齢者が住んでいた家が、その後住む人もいなくゴロゴロと出てきます。

土地の値段は、どんどんと下落しますよ。そうすると、売却価格✕歩合の不動産屋さんは、ガタガタと崩れていきます。

まぁ、もともと、他人の土地を売り買いして、一攫千金の商売なので、普段から汗水垂らしている商売ではないので、生き残りは厳しい世界です。

もちろん、私たちのような、生活サービス産業においても、人口が減れば、売上は減っていきます。

すでに、減り始めているんですがね…。

ただ、時代のニーズに合せた仕事は依頼がきます。

今だと、遺品整理や家財処分や解体ですね。

縮小していく時代だからです。

ありがたいことに、遺品整理・家財処分・解体は弊社の得意とするところです。

  1. なので、今は、業績がよいです。

こうなるだろうと思って、山をはったので、今は成功しています。

そして、次の時代?

これが、私には、今のところ読めません…。

人口減少したあとに、どういう事にニーズがあるのか…。

これを読めるか?読めないか?で、次の時代の商運が決まります。

本来であれば、すでにそこに目を向けて投資しなければなりません…。

が、今のところ、私には、次の未来をよ即する能力がありません。

人口減少化の波は、これから、おそらくですが、概ね15年程続きます。

そこの予想はたてており、ニーズもなんとなくわかっています。

だから、この先、15年は心配する必要はありません。

が…。その先です…。

全く今のところ、私の頭では、読めていません…。

どうすれば、会社が生き残れる仕事を確保できるか?という重大な問題が私の頭の中には、今のところ、浮かんで来ません。

先が、見えないのです。

15年後の未来を読むためには、もう少し時間がかかりそうです。

これが早めにビビッと頭に入ってこれば良いんですがね…。

遅れると、たぶんですが、弊社は潰れます。

極端な言い方しましたが、潰れないとしても、縮小路線になります。

仕事は波があり、時代背景により、確実にニーズが変わってきます。

簡単に言うなら、流行です。ジーパンが流行る。チノパンが流行る。綿パンが流行る。下手したら…。ノーパン…。(ごめんなさい…。)

生き残る為には、社会情勢にあわせて、カメレオンのように変化しなければなりません。

過去の成功に凝り固まった経営者は新しい仕事にチャレンジしません。だから、残念なことに企業の寿命は平均20年となります。

社長が、勢いありピークなときに、時代の流れを読み、あたった商売も…、時代の変化とともに、ニーズはなくなります。

簡単な話してますが、日本のこれからだと、人口が減少した分、仕事=売り上げは減ります。当たり前のことです。

そこが、これからの、経営者の大きな課題です。今までは、人口が増えて、消費が伸びる時代でした。これからは、人口が減少して消費が減る時代です。

単純な話ですが、人口の減少率と企業数は比例します。これは、当たり前の事なんです。

じゃ、どうしたら良いかと思いますか?

この答えも簡単なんです。

お客様に選ばれる会社になればよいのです。

答えはとても簡単なんですよ。

しかし、これを実現することはとても難しい事です。

私、ひとりが頑張っても結果は全く出ません。

従業員の全員が頑張らなくては結果は出ません。

当たり前ですよね。私はとってくる金額は多いかもしれませんが、直接対峙するお客様の数は限界があります。だから、従業員の全員が頑張らなくては、この先の一宮中部衛生は存続できません。

ここは、はっきり断言しますが…。誰かが何とかしてくれるという甘い考えは捨てなければなりません。

これから、本当に厳しい、人口減少の世の中となります。

篩にかけられる訳です。もちろん、弊社は生き残ります。が、みんなの頑張りがなければ雇用の維持は困難となり縮小路線となります。

もう少し先の話ですが、危機感を持たなければなりません。

時代は一気に変わります。気づいた時に手遅れで、倒産…。

そんな事にならないように、経営者だけではなく、従業員さんの頑張りや知恵がこれから大切になる気がします。

未来は僕らの手の中

私の大好きな歌に、ブルーハーツの「未来は僕らの手の中」と言う歌があります。

まぁ、そんな事は、どうでも良いのですが…。

今日、久しぶりに、バック・トゥ・ザ・フューチャーを見ました。

今、見ても、とても面白い映画です。

もう何回も見てるんですがね。

デロリアンがかっこいい。そして、ドクが好きです。(笑)

この映画を見て、考えさせられるのは、過去の行動が、未来にとても大きく影響するという事です。

その当時は気づきませんでしたが、今になると、現在の自分は、過去の自分の行動の結果と言うことが、よくわかります。

バック・トゥ・ザ・フューチャーを改めて見ると、本当に、よく分かると思います。

両親が出会わなければ、私たちは生まれて来ません。

それと同じように、子どもたちも、今の伴侶と出会わなければ生まれて来ません。

それは、当たり前なんですが…。

今の自分は、過去の自分の行動が形成したものなのです。

あの時、あの場所で、違う選択肢を選んでいれば、今のあなたは、今とは違う訳です。

未来というのはそういう事です。

過去の自分の行動により、今が決まるわけです。

だから、今の行動が、未来を決めます。

未来は僕らの手の中

なんですよ。

そうやって考えると、今を大切にしなくてはいけないな…、と、思います。

未来が明るいか暗いかは、今の自分が決めるわけですから。

終わっている建設業界

今朝の中日新聞にて、能登半島の公費解体において、解体時に発生した金属を指定の処分場所に搬入せずに、売却して利益を得たことが問題となった記事がありました。

私的には、そんな事はどうでも良いのですが、それを行った会社が6次下請け業者だという事です。

建設業では、重層下請けが問題となっており、今回の多重下請けは6次下請け…。

国が是正しようとしているはずなのに、公費解体で6次下請けまで入っているとは…。

国は何をやっているんだか…。

通常、元請け業者は、1割の利益は必ず確保するのがの通例です。

例えば請負金額が100万とすると、2次業者は90万、3次業者は81万、4次業者は73万、5次業者は66万、6次業者だと60万となります。

6次下請け業者まで行くと、もともとの100万で契約した工事に対して、4割中間搾取され、60万の施工内容となります。その結果は、ずさんな工事内容です。

総合建築一式工事であれば、下請けの多重構造はまだ理解ができます…。

しかし、今回のような専門工種である解体工事に関しては、下請けに対して施工は丸投げとなるのです。そこに来て6次下請けまで階層が下がるとその品質は最悪なものとなります。

少し前の岐阜市役所の解体工事でも、まさかの不法投棄が行われました。あと、施工内容も問題となりました。公共工事で不法投棄が行われるような事は、建設業界は本当に終わってるな…。と、思います。

解体工事は、本来専門工事なので、請け負った会社が直接施工をするのが本来です。もしくは、最低でも、2次下請けまでで辞めとかないと品質は確保できません。

実際、解体工事は、本来であれば、他の工事に比べて、騒音・振動苦情や、安全面といった部分で非常に施工技術を要します。

そこは、責任を下請けに任せて、元請けは逃げたい部分です。なので、大手のゼネコンなども、自社本体では、解体は請け負いません。必ず、下請けの解体専門業者にふるわけです。

そういった事を考えると、解体工事は、解体専門業者に直接依頼をするシステムに切り替えって行った方が良いのです。

中間搾取で請負金額を減らされる為、適正な人件費も確保できず、建設業界は人手不足となっています。

これは、発注者側にも問題があります。自社での施工能力がない元請け業者に仕事を依頼するからです。

はっきり言うと、これは、民間工事よりも公共工事に多いです。

今回の例だと、100万の発注額に対して、実際に施工する6次下請けは60万で工事する訳です。そこで利益を残そうとすれば、ルール無視の違法な工事になるに決まってます。

あと、一番の失敗は、解体工事連合会が窓口となっている点です。この組織は、加入業者がとても少なく、本来、大規模災害時の対応ができる規模では残念ながらないのです。だから、6次下請けまで降りていってしまうのです。

今、能登半島に集まってるのは、地元では仕事の取れない解体業者です。暇してるくらいなら安くても良いから仕事を確保しに出稼ぎに行こう。

その結果は、今回の新聞記事にあったような施工内容です。

これは、誰が悪いと思いますか?

請け負う方の問題だけではなく、はっきり言いますが、発注者です。

ましてや、多重下請けを問題としている行政が発注者なのです。

だから、建設業界は終わってるんです。これは、建設業界も悪いですが、発注者である行政の姿勢によるものです。

できる事なら仲良くなりたい…。

私も含めて、弊社に在席している従業員は、もともと不良が多いです…。

が、弊社の従業員は、みんな地域の環境衛生向上の為に、日々、汗水垂らして体を動かしています。

同様にですね…。地域の安全を守る為の組織があるのです。

それは、警察…。

正直申し上げると、警察さんとの関係は、良好ではありません…。

私自身、若い頃から…。さらに、今年はすでに3回程、所轄から家庭訪問を受けてます。

私の趣味(音楽)による騒音苦情によるものです。

最近は、全く家庭訪問は来なくなりましたがね…。

今年の頭は、すごく家庭訪問されました…。

で、隣の家まで聞こえますか?実際に、聞いてきて下さいとお願いし、隣の家までは、音は聞こえてません…。という事で、最近はありがたいことに、家庭訪問はありません…。

そもそも、私自身、警察は苦手です。というか、嫌いです。若い頃の苦い体験に起因しますが…。(悪いのは警察ではなく、私なんですが…。)

私と同じく、弊社の従業員は、残念ながら、過去の自分の行いのせいですが…。警察が苦手です。

けど、本当は仲良くしたいんです…。

何故か?私達は地域環境、そして、警察さんは地域の安全の為に、働いている訳です。

結局、弊社と警察、両者ともに、地域の為に仕事をしているのです。

警察さんは安全、弊社は衛生です。

お互いに、本当の目的は一宮市の安全&衛生なのです。

不良な私が社長をしている間は、相容れないと思われますが、将来的には、警察さんと仲良くなりたいです。

敵を増やすよりも、仲間を増やす事が、商売にとってはすごく重要です。

 

いつもと違う日曜日

私は、日曜日、一週間の安全祈願に早朝5時くらいに真清田神社を参拝します。

その後、会社で、各新聞社の朝刊を読み、アライグマに餌やり水やりゲージ掃除をしてから、事務仕事をして家に帰ります。

今日は、事務仕事の量が少なく、早めに会社を出ました。

そして、家の近くのコンビニでビールを買って帰ろうとしたところ…。

コンビニの駐車場には、たくさんのバイクが…。この暑いなかツーリング行くんだな〜。馬鹿じゃないか??

と、思ってコンビニに入ろうとしたら、腕に絵が描いてある悪そうな人に声をかけられました…。

よく見ると…。

なんと、先程のたくさんのバイク…。そのほとんどが社員でした…。

バーベキューツーリングに行くと言う話なので、寸志で1万円を差し入れし、帰ろうかと思ったら…。

一緒に行きましょうと声をかけられました。

午後からは、子供とデットプールの映画を見に行く約束をしていたので迷いましたが、片道だけ付き合わさせていただきました。

久々のたくさんのバイクでのツーリングです。

板取方面まで行くという事で、私は混んでる道は嫌いなので、先頭で私の誘導でツーリングをしました。

昔は、20台とか30台でツーリングしていたので、比較的ツーリングは慣れています。

ただ、ツーリングの先頭というのは、結構責任があります。ベテランのバイカーは、事前にツーリングルートや、迷ってもおいて行き、休憩場所で落ち合うという暗黙のルールや、信号で割れても、ナビ役がところどころにいて、誘導するのがベテランライダーのツーリングです。

が、今日は、一宮中部衛生ツーリング…。たぶん、ほとんどの参加者は道もあまり知らない…。

そこで、先頭をするのは、結構大変なんですよ。

私は、午後から、子供と約束があるため、目的地の手前まで、一緒に走り、先頭を努めました。

10台ちょっとのツーリングですが、やはり車列は伸びます。ここで、重要な事は、信号のタイミングです。全車が渡れるタイミングで信号をクリアしていかなければなりません。本当なら楽勝で渡れるのですが、はるか前の前方の信号を観察しながら、全車が渡りきれるかを判断しながら走ります。

信号の手前で、歩道の信号が点滅していたら、車道の信号が青でも、かなり手前から減速して、信号でとまる、と言うような配慮がツーリングの先頭には必要なんです。

おかげさまで、私が先頭している間は、ほぼ車列は途切れることなく目的地まで走れました。

などというどうでも良い話はおいといて…。

同じ会社で働く、経営者と従業員ですが…。

バイクに乗ってる時は、ただのバイカー同士です。

仕事の話も一切なく、楽しい半日でした。

とても良い気分転換になりました。

ツーリングは自分のペースで走ることができないので、本当はあまり好きではないのですが…。それでもツーリングにはツーリングの良さがあります。

同じペースで走れるツーリングだと、もっと面白いんですがね…。専務と走った昔が懐かしいです。

今日は、とても楽しい1日を過ごせました。

従業員のみなさんが、偶然居合わせ、本来なら、一緒に時を過ごしたくないであろう社長の私をツーリングに誘っていただきありがとうございます。

M&Aの罠

いま、M&Aが流行りです。

が、買われる会社と売りたい会社の2種類があります。

どういう事かというと、①事業に魅力があり、この会社を買いたいというパターンと、②事業に魅力がなく引き継ぐ人もおらず、この会社を売りたいというパターンです。

①のパターンのM&Aは、面倒なくらいにM&A会社から連絡が来ます。弊社もそうですが…。

問題は②のパターンです。これで失敗する経営者が多量にでてきており社会的に大きな問題となっています。

事業継続が苦しくて会社を売りたい。そんな会社を買う人、普通に考えていると思いますか?いるわけないですよね…。

その結果は、売ったあとに、本来なら経営者が代わるわけで代表者の変更登記がされるはずが、もともとの経営者も少し社長という肩書に未練があり、登記をそのままにしてしまうケースがよく見られます。

で、会社を買ってもらったので安心だと思っていたら、会社の現金資産だけ吸い取られ、負債が残った状況を作られる訳です。元々の社長は、会社をすでに売っている訳なので、負債に対して気にしてないですが…。登記上では、代表者は自分のまま…。負債に対する弁済は元々の社長の自分が払わなければならない結果になるのです…。

自分が、社長という肩書を速やかに手放していれば、借金を背負う事にならなかったんですがね…。

というか…。もともと、倒産予定の会社を買う他の会社が基本的には存在する訳がないのです…。

中小企業の7割は赤字経営です。その赤字経営の会社が買われる訳ないのですが、ここが、M&Aの罠なんです。買ってもらえると盲信してしまった結果…。さらに大きな負債を抱えて、自己破産まで追い詰められます。

赤字の中小企業は、負債上手に処理し、素直に廃業することです。自分の責任を他人が庇ってくれるなんて都合の良い話はありません…。

国はM&Aを推奨してますが、引き継ぐ人がいないような会社に期待をもたせるような事はしてはいけないと思います。

まぁ、だいぶ大きな問題が出始めている為、もう少ししたらなんらかの規制がかかる事になると思いますが…。

そうなれば、待っているのは、大幅な中小企業の倒産・廃業でしょうね。

最近、私の中で一番驚いた倒産は、日本のギターメーカーのフェルナンデスです…。まさか、ここが倒産するとは、プロも使用しているメーカーだったのですが…。ギターは、捨てる人が少なく、中古品の流通が多い事と、少子化により、新品のギターが売れなかった事が、背景にあるのかな?と、思います。確かに世界の2大ギターメーカーのギブソンでさえも過去に一度経営破綻をしております。その後、なんとか持ち直して現在があるわけですが…。フェルナンデスにも救いの手が上がると良いのですが…。

まさか…。という会社が倒産すると言うことは、やはり経営はとても難しいのです。社会構造の変化に対応というか適応できなければ会社は生き残れない訳です。

会社はスクラップ&ビルドがされる事により、無駄を省き、新しい事にチャレンジして行かなければ、社会構造の変化の波を乗り越える事はできません…。

とは言っても、ビルドができる体力のある中小企業はほとんど日本には残ってないのですがね…。

商売について考える

弊社は5月決算です。直近の決算の数字がだいたい決まりました。私は、どちらかというと、内部留保を厚くすることよりも、将来にむけて資機材への投資と社員への給与での還元を重視しております。お金が必要な時は、現在の低金利であれば銀行にお願いすればよいと考えております。なので、決算の数字はお恥ずかしいことにあまり良いものではありません。

いつもわずかな黒字となるようにしているつもりなのですが、2から3期ごとに失敗して赤字を出します。赤字だから会社がつぶれるということはありません。もちろん継続して赤字はまずいので、赤字を出した期からは、繰越欠損金を埋めるために、確実と黒字となるように注意をします。

現在の経済情勢だと、残念なことに、実質的な円の価値は目減りしていくばかりです。とくに私たちの商売においては、車両と重機が必須なのですが、この二つの値上がりは本当にすごい勢いです。1年1割高くなっていくイメージです。昔は、3~4トンクラスのバキュームカーやパッカー車は、600万~700万で購入することができましたが、現在は、1000万です。しかも、納期は下手をすると2年近くかかります。大型に至っては、特種車は4年~6年かかる状況です。

仕事があっても車がない・・・。というのは、一番ダメなパターンです。せっかくのビジネスチャンスをこんな事で失っていては、経営者として失格です。

そこで、新車が手に入らず、1年落ちの新古車を買うわけですが、こちらは、新車価格よりも高くて1200万とか無駄に2割も多く払う必要が出てくるわけです。というわけでこのパターンも経営者としてはどうでしょうかね?

常に、経営というか商売というのは、将来を予測する必要があります。商売って何で差がつくか?やはり経営者の志向でしょうね。

私の場合は、単純に、資機材と人です。ほかより多く仕事をこなす事により、お客様の目にとまり集客につながるわけです。

資機材と人と書きましたが、会社で働く人は会社の資産なのです。私もそこまで出来はよくないですが、世の中の経営者で、会社の業績が悪いことを従業員のせいにしたり従業員をコストだと考える、本当に出来の悪い経営者が存在します。会社の業績というのは、全て経営者の責任なんですがね・・・。自分で頭を使って商品を売る方法を考えなければなりません。

実は、従業員は会社にお金を生む資産という考え方ですが、やっと世の中がそれに向かい始めました。

人的資本経営と呼ばれており、国も力をいれています。人的資本経営とは、人材を「資本」として捉え、その価値を最大限に引き出すことで、中長期的な企業価値向上につなげる経営のあり方です。大手企業においては、この人的資本経営に関する情報開示も現在は求められております。そういった中で、よく学びなおしとかが話題になってきてますよね。

私てきには、この学びなおしって意味があるのか?と正直おもっております。私にとっては、仕事中は常に学びの場だからです。仕事中に仕事のやり方とか向上をはかるのは働く人にとって当たり前な事のはずなんですが、その当たり前の事が最近はできていないから、人的資本経営や学びなおしが注目されているんでしょうかね。

中小企業は大企業と違い限りある人材を大切にする必要があります。そこにコストをかけないでどうするんでしょうかね?そりゃ、商売もうまくいかないし、人もあつまらないです。

商売には投資も必要です。物だけではなく、人にも投資しなければなりません。物だけあっても活用する人がいなければ意味がないですしね。

おかげさまで、出来の悪い経営者の私ですが、会社の業績は順調です。ただ、将来的に不安な事は、やはり人です。これからますます従業員の確保は難しくなります。優秀な人材を求めているわけではありません。みんなと協調し真面目に働いてくれる健康な人であることが一番重要です。弊社は人を育てる事ができる会社だと私は思っています。だから、みんな定年退職まで働いてくれるだと思います。

これから、本当に、企業間で人の取り合いが始まりますよ。すでに始まっております。今まで大企業は大卒がメインでしたが、高卒まで募集をし始めました。その結果、中小企業には、今まで来ていた高卒の新卒者がとれない状況となっております。中小企業の人材確保はこれから本当に大変ですよ。今まで弊社は新卒採用はしておりませんでしたが、今年度からは新卒採用も挑戦していきます。これによりどれくらい弊社に実力があるかがはっきりわかるからです。新卒者の採用が困難であれば、選ばれない会社というわけです。これは、単に人材の確保だけではなく、違う視点からすると、商売としても魅力がない売れないにつながるわけです。

当たり前で人を大切にする会社でなければ、これからの人口減少していく日本では、商売はなりたちません。

 

 

失敗の共有

現場で仕事をしていると、様々なシュチュエーションがあります。

そこで、わざとではないですが、起きてしまうのが失敗です。

失敗は、悪い事ではないのです。

誰でも、失敗をする事は、あります。

ロボットではなく、人間がやることなので、失敗はあって当たり前なのです。

ここから、大切な事ですが、失敗を隠蔽してはいけないという事です。

失敗を隠蔽すると、必ず、同じ失敗を犯します。

失敗は、恥じることではありません。

しかしながら、失敗を隠すことは、恥ずべき事です。

人間のやることなので、必ず、失敗はおきます。完璧な人間なんて、私は見た事がありません。

誰しも、失敗するのです。

ただ、次に活かすためには、失敗を隠すことなく、仲間に共有することです。

仲間に共有することにより、自分は教訓となり、必ず同じ失敗を犯さないようにチエックを怠らないようになりす。

さらに、仲間も同様に、失敗したことはなくても、情報が共有された結果、失敗のリスクが減ります。

完璧な人間は、正直に、いませんよ。私が、求めるのは、完璧な人間よりも、失敗を正直に報告してくれる人間です。

あと、完璧な人間はいないのです。

監督する立場の人間は、必ず、自分で最終チェックをする必要があります。

失敗したのは、部下や下請けであっても、責任をとるは誰ですか?

当たり前で、監督者です。

監督者は、下の人間の失敗を全て自分で受け止めなければなりません。

それができない監督者は、監督者ではなく、ただの傍観者です。

残念な事に、最近は、建前は監督者でも、傍観者に過ぎない人材が増えています。

この責任は、未熟な監督者ではなく、会社の全責任を背負う経営者です。

経営者の私としては、失敗は問題としません。

その失敗を正しく報告できるか?が、私にとっては大切です。

失敗を隠さず、共有する事で、会社全体の失敗が減り、世の中から信頼が得られるのです。

簡単に書いてますが、これはとても難しく重要な課題です。

この重要な課題がクリアできるか?できないか?で、会社の将来は、大きく変わると思います。

プロ意識

今日、タクシーに乗り違和感を感じました。

何か?と言うと、ドライバーさんです。

私は、仕事で飲む用事がある時は、名古屋の場合は、自分で運転して、会場の近くに泊まることにしています。一宮市内の場合は、行きは家族に送っていただき、帰りはタクシーです。

なので、タクシーはよく利用します。(仕事の付き合いでしか、帰りのタクシーは使いませんよ。)

そこで、今夜も、タクシーに乗った訳ですが…。

何かが、いつもと雰囲気が違うのです。乗ってすぐに、気づきましたが…。

ドライバーさんでした。別に、とても綺麗な女性のドライバーさん、というわけではありません。

高齢の至ってどこにでもいるドライバーさんです。

が、なぜかとても、かっこよく見えました。

理由はですね。社帽です。

タクシーのドライバーさんが、かぶっているビシッとして、深さが浅い、独特なツバ付きの帽子です。

それを今夜のドライバーさんはかぶって見えました。

近々、完全定年(80歳)を迎えとのことでした。

話を聞くと、昔は、社則で、勤務中の社帽の着用義務があったそうです。しかし、かぶらない人が増えて、社則ではなく、着用は自由となり、現在は社帽の支給もないそうです。

私は、社長という仕事をしているので、よくタクシーに乗りますが、ここ10年で、社帽をかぶっているドライバーさんは、おそらく初めてです。

その姿は、とてもかっこよく、そして、プロだなと思いました。

危険な建設現場では、ヘルメットをかぶる、この当たり前の事が、現場ではなかなか難しいのです。

ヘルメットかぶらないほうが、作業員は楽ですから…。

けど、本来は保護具を着用する。それがプロであり、かっこいい姿なのです。

タクシードライバー、バスドライバー、昔はみんな社帽を、かぶっていました。

プロだからです。

自分たちは、他の一般ドライバーとは違うという証が、私的には、かっこいい社帽です。

改めて思った事は、古き習慣も、時代とともに廃れてしまっても、原点に立ち返ると、とても重要な意味があるのではないか?と、言うことです。

仕事がコモディティ化して、簡単に参入できる世の中において、こういったプロ意識はとても大切だなと思います。

いかに、お客さんに対して、プロ意識(お金を払う価値を見い出す)を構築する事は、これからは大切な事ではないかと思いました。

お客さんからしたら、ビシッとした、社帽をかぶっているドライバーさんのタクシーに乗れば、ああ、タクシーにお金を払って乗って良かったな…。と、言う気持ち(感謝の意)が大きくなる気がします。

こういう当たり前に、やって来た事が、お客様目線よりも、従業員の意識意見により、社内ルールがゆるくなっているのが現在の世の中です。

私はおもいました。従業員はとても大切です。しかしながら、ルールは徹底しなければならない。なぜなら、もともとそのルールは、お金を頂くお客様に対しての正しい姿勢だからです。

残念な事に、弊社にはもともとこういったお客様に対しての姿勢についての社則はありません…。

私自身、至らぬ点が多いのが現実です。けど、お金を頂く姿勢、当たり前で、会社が規定したユニフォームを着るという事がプロの姿勢だと思います。

私は、社長という立場で、自分が仕事をしやすい服装(ニッカ)ですが、従業員の皆さんには、お客様からお金を頂きお仕事をさせて頂くというプロ意識、プロの姿勢もこれから会社が生き残るには大切かと思います。

襟元を正す。

こういう、姿勢が将来に差がつくんじゃないでしょうかね。