職人不足

今回の台風の被害で、様々な緊急工事が発生しています。

そこで、露呈したのが、職人不足。

通常の業務においても、職人と言われる存在が足らない状況にも関わらず、突発的な業務が一気に増えた場合、まったく職人の手配が追いつきません。

実は、瓦屋さんや、建築鈑金屋さんが、かなり絶対数が減っております。

弊社は、自社で養生までは、なんとかできても瓦の修理はできません。困った時の瓦屋さん頼みです。いつもお願いしている瓦屋さんの社長さんに電話をしたら、修理というより、見積もりと仮養生でとても忙しいと言って見えました。

そりゃそうですよね…。普段の仕事量で、まわる職人数の10倍以上の仕事が急にきても対応は困難です。おそらく、仕事が忙しくてうれしいというより、手がまわらず大変だと思います。

被害にあわれたお家の数が尋常じゃない為、瓦屋さん、建築鈑金屋さんは、おそらく普段からのお取りひきがないところの仕事は請けてくれない状況だと思われます。

お客様や同業者の人が電話がつながらないと言っておりました。固定電話に電話してもつながらないですよね。皆が、現場に走ってるわけですから…。保険屋さんも同じくです…。

尚、弊社が対応したのは、倒れた物置の撤去、倒木の伐採撤去、フェンスの修理、倒壊した小屋の撤去等を行いました。どうでしょう、この2日で楽に50件以上は対応したような気がします。対応していただいた社員の皆様、ありがとうございます。

ちなみに、カーポートの屋根材と、トタン板が品薄です。普段出る量とまったく違う為、メーカーも追いついていません。見積もりすら出ない状況です。

特にポリカを単品で注文する事は、あまりない事と、機種によって、寸法が違う為、1枚辺りの価格がメーカーに問い合わせしないとわからないのです…。お客様から見積もりのご依頼をいただいておりますが、遅れており申し訳ありません…。

あと気をつけていただきたいのが、火事場泥棒ならぬ、火事場偽玄人です。

呼んでもないのに、勝手に、瓦治せますとか、トタン治せますと言って訪問してくる素人が急増しております。また、インターネットにも急激に瓦の修理、トタンの修理、物置の撤去、フェンスの修理、倒木の伐採等で検索すると今まで聞いたことがないような会社が検索結果にでてきています。

緊急を要する仕事なので、言い値になりがちです。相場を逸脱した高額を請求されたり、仕事の内容が素人であったり、下手をすると着手金詐欺(材料のお金を先にお願いします)もありえますので、ご注意いただきたいです。

あと、もう一つ、スレート屋根やトタン屋根、老朽化している屋根には、お客様は、絶対にのらないでいただきたいです。今日から雨が降り始めて慌ててブルーシート等で養生をする為に登られる方が見えるかと思います。上記の屋根は、簡単に穴が空いて落下します。死亡事故につながる危険がとても高いです。普段、屋根にのぼる私たちでも、とても慎重に作業します。下地がある丈夫なところを歩けばいいのは当たり前なのですが、つまづいた時に、転んで下地のないところに手を付き転落死するのです。命綱や、足場板、安全ネット等がないと、本当に危険ですよ。

雨漏りはお金で解決できますが、自分の命はお金では解決できません。なので、スレート屋根、トタン屋根、老朽化した屋根には、乗らないようにお願いしたいです。