台風被害で分かったこと。

台風による被害を受けられたお客様からのお仕事のご依頼も、やっと、落ち着いてきました。まだ、ちらほらありますが…。

今回の台風で分かったことは、

カーポートは通常は強風時に屋根材のパネルが抜けて飛ぶのが普通なんですが、支柱の基礎がいい加減な場合は、屋根材のパネルが飛ぶよりも先に、本体が倒壊していました。あまり、言いたくないですが、ホームセンターや新聞チラシに載せているエクステリアやリフォーム屋さんで設置した物がほとんどでした。

物置は、転倒防止のアンカー施工がされていない物が、転倒していました。

樹木の倒木は、高木で剪定がされていない物や、樹齢が古い桜の木が多かった気がします。

また、瓦屋さん、建築鈑金屋さんに連絡がつかいない。ホームセンターでは、修理対応が全くできない。ハウスメーカーに頼んでも来てくれない。という実態がよくわかりました。

職人不足という事もありますが、普段からお客様と対面しているのは、施工能力が全くない、営業力と地名度だけのブローカーだったという事です。

本当に、いざという時は、施工能力がある会社でなければ対応できません。

もともと、ブローカー会社が、下請けの費用を叩き、適正な料金を搾取した為、職人が飯を食っていけなくなり、姿を消していった事が、現在の職人不足です。

職人と言われる技術を身につけるには、最低でも5年はかかります。この職人に対する本来の支払うべき日当は3万以上が妥当です。特殊な技術を持った職人がサラリーマンより安い賃金であることがおかしいのです。

職人は、個人であったり、小さな企業に属している事がほとんどです。そのほとんどが、営業広告を苦手としております。特にインターネットが普及した現在においてネット集客をする能力がない場合は致命的です。

普段、元請けのブローカー会社から、仕事をいただいている下請けの職人たちですが、今回のような災害が起きた場合は、職人たちの方が強いのです。

いくら、元請けが仕事を頼んでも、職人は普段からの義理や単価が良い仕事に流れます。

これからは、職人と呼ばれる、腕の立つ人が、グッと減って行きます。

今まで、コストを削減して、自社の社員を減らし、下請けに頼っていたブローカー会社が、職人を確保できずに、破綻してしまうのも、もう間もなくです。

実体のないブローカー会社が甘い汁を吸っている時代は、もうすぐ終わりを迎えます。

本来、日本の木造建築は、百年経っても問題ありません。

それが、今では、50年、下手をすると、家の寿命は、30年。住宅ローンの支払い年数しか保たないかも知れません。

25歳で結婚し、30歳で家を建て、60歳でローンを返済したけど、家がすでにガダガタで退職金で建て替えをする。家は一生の買い物だと言いますが、今の家は、一生保たないのです。

そういった親の姿を見てきた、現在の若い人たちは、これから、本物を求めます。

一生懸命調べて、本物を求める。本物が選ばれる時代に回帰します。

物事は本来あるべき姿に戻っていきます。

平成の次の時代は、本物しか残れない厳しい時代になると私は思っています。

人の手にしかできない、価値のある仕事が見直され、その職についている職人がヒーローになる時代です。

簡単にできてしまう仕事は、AIを利用しロボット化が進むでしょう。

やはり、人が大切なのです。

企業は、人を大切に育て、そして、育てた人に協力していただき、地域社会の為になる仕事をしなくてはなりません。企業が、継続して業を営むためには、この当たり前のことが、きちんとできないといけないのです。

お客さんに、良い物を提供したいという、気持ちのある会社が生き残れる時代となります。

わかっていても、なかなか、こういう会社になるのは難しいです。未熟な私ですが、理想としているのは、本物の技術があり、その技術をお客さんの為に活かせる会社です。