昨日は、県内の廃プラリサイクル工場で大きな火災があったそうです。
火災原因は、まだ、わかりませんが、廃プラは長期間多量に保管していると自然発火します。
廃プラといっても、食品残渣などの有機物等が付着しており、この有機物が腐敗するとガスが発生します。山積みになった廃プラの中でガスが充満し、太陽の熱等も加わり自然発火します。廃プラはカロリーが高い為、一度燃えだすと簡単には消えません。
この廃プラですが、少し前までは、そのほとんどが中国が受け入れをしていました。鉄や紙もです…。
少し前までは、街のいたるところに、鉄くずや家電の無料引き取り所がありましたが、今はどうですか?だいぶ減ったんじゃないでしょうか?
中国がごみを受け入れなくなったからです。ごみを資源という名目で中国に送っていましたが、中国が自国の環境汚染防止の為に、ごみに近い資源物(汚い廃プラ)の受け入れを昨年末にストップしました。
今まで、廃プラを集めて、中国に送っていた廃プラ処分場は、今、その受け皿がなくなり、破綻寸前です。国内で適正にリサイクルをしていた業者は問題ないですが、安価に処理を請け負い、雑品スクラップのようなゴミを中国に送っていた処理施設は、これからおそらく廃業してしまいます。
現在、中国以外の国に、輸出をしていますが、こちらも徐々に受け入れを拒否し始めています。
廃プラスチックが処理しきれずに、そこら中で野積みになる危険が出始めています。
これは、日本だけの問題ではなく、EU諸国も同様です。
最近、ストローやレジ袋等の、使い捨てプラスチックの使用を禁止しようといった急速な世界の動きは、中国の廃プラスチックの受け入れ中止による背景と廃プラスチックによる海洋汚染があります。
これからの廃プラスチック処理、どうなるんでしょうね?国が廃プラスチックの新しい処理方法等の導入に対して補助金等を出して積極的にバックアップをしていますが、解決には、まだまだ時間がかかりそうです。
これから、物を消費せずに長く使う時代が到来するかも知れません。
そうすると、消費がされなく、一気に、経済は衰退します。紙幣に価値がなくなり、現物(食品)に回帰する時が来る可能性も低くはありません。
最低限、自分の身近な人の食べていく分の食料が確保できるように、畑や田を残して行く事が、これからは大切な気がします。